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ウオッカを輩出したカントリー牧場が解散

  • 2012年02月10日(金) 11時58分
 1963年創業でウオッカなどダービー馬4頭を含む、数多くの名馬を生産したカントリー牧場(北海道新ひだか町)が、3月中に解散することが9日、明らかになった。栗東トレセンで会見を行った同牧場代表でオーナーブリーダーの谷水雄三氏(72)は「健康上の問題です。牧場経営はエネルギーもいる。血や育成の方針などは長いスパンで計画しないとならない。それには年を取り過ぎた。ウオッカの引退と、一昨年の菊花賞制覇(ビッグウィーク)でGI15勝を挙げた実績をある意味の区切りとし、撤退することにしました」と重い決断に至った理由を説明した。

 同牧場の生産牧場とウオッカ母タニノシスターを含む繁殖牝馬15頭、現1歳以降の所有馬は同じ新ひだか町の岡田スタッドに売却され、育成牧場の土地と建物は同町の千代田牧場に売却される予定。現2歳馬、ウオッカとその産駒については、引き続き谷水氏が所有していく。

 半世紀近くの歴史を持ち、数多くの名馬を輩出した名門牧場の解散。谷水氏は「どのレースも感慨深いが、やはりウオッカの7冠レースが印象に残っている。いい景色を見させてもらった。達成感がありましたね」と、穏やかな表情で思い出を語った。

提供:デイリースポーツ

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