昨秋は
京都大賞典こそ快勝したものの、続くGIでの3戦は惨敗続き。
朝日杯FS、
ジャパンCとGIを2勝した実績は薄れつつある。しかし
有馬記念後にノーザンFしがらきに放牧へ出されてから「体がぐんと良くなった」と橋口弘次郎調教師のトーンが高い。
帰厩したのは2月29日だったが、4日後には坂路で15-15の時計を出しており、とにかく順調そのもの。3歳時、4歳時とも「休んでも大きな変化のない馬」というのが、これまでの
ローズキングダムだったが、5歳になって馬体が成長したということだろう。復帰戦の
大阪杯は強力メンバーが揃うだろうが、モデル
チェンジした
ローズキングダムの走りに期待したい。
ローズキングダムの半弟
ローゼンケーニッヒは来週17日に阪神芝2000mで行われる
皐月賞トライアル、
若葉Sへ参戦を予定。前走から1か月半ほど間隔を空けての出走になるが「ソエが出たり、飼葉食いが細かったので、調教しながら体調を整えることに時間をかけた」と師。キャリア2戦と経験値は少ないが、前走の末脚は圧巻。自分の競馬に徹して、どのような走りを見せてくれるか注目だ。
また先週の
弥生賞を12着に敗れた
クラレントは
NHKマイルCからダービーというローテーションに照準を変更。出遅れて、4コーナーで外を回らされた不利が大きく、この惨敗は度外視して、直線の長くなる東京競馬場での一変に期待したい。(取材:井内利彰)