弥生賞に優勝した
コスモオオゾラを管理する高橋義博調教師に、レースの感想と今後の予定を伺った。
「装鞍所からいつもより気合が入り過ぎているかなと思っていましたが、レースではジョッキーにお任せという感じでしたね。1コーナーでは、いいポジションにいましたし、ずっとこの位置をキープできて、最後の直線でもうまく開いてくれました。他に切れる脚を使える馬がいましたから、後ろが怖かったのですが、ゴールした瞬間は、あー、やってくれた!と思いました(笑)。
この馬の長所は、よく寝るところですね。馬房の中でも、よく寝転んでいます。ONとOFFがハッキリしているタイプだと思います。今回は、馬場が悪かったので、その助けがあったかもしれませんが、今後も馬場が悪い可能性もありますし、中山の2000mで2勝しているのは、大きいと思います。3月7日(水)に、ビッグレッド
ファーム鉾田に一旦、放牧に出ましたが、今月末には美浦に帰厩させて、
皐月賞に向けて調整していく予定です」(高橋調教師)
また、同厩舎からは、
阪神スプリングジャンプ(3月10日/JGII)に、一昨年の
中山大障害優勝の
バシケーンが、約1年振りに出走する。
「昨年暮れに美浦トレセンに帰厩しました。当初から3月10日の今回、そして4月14日の
中山グランドジャンプ(JGI)と、予定は決まっていました。1年休養すると、障害試験をもう1度受けなければならないのですが、障害を飛ばせてしまうと、馬がレースが近いと思って、気持ちが入ってしまいますし、だからと言って、体が出来上がっていないうちに、試験を受けさせるのも避けたかったので、それを考慮して、3週前に障害試験を受けさせました。
この馬は、いつもはじめの2つ目までの障害が、あまり上手ではないのですが、その2つをクリアできれば、あとはリズムに乗って飛ぶことができます。そのあたりを蓑島騎手とも話をしたのですが、最初の障害は120cmの置き障害なので、大丈夫だと思いますよと蓑島騎手は言っていました。120cmの障害でしたら、多少ミスをしてもカバーできる高さですからね。ここを目標に乗り込んできましたので、9割方仕上がっていると思います」(高橋調教師)。(取材:佐々木祥恵)