ファルコンSに出走予定の
エクセルシオール(牡3・池上昌弘厩舎)と、
キングオブロー(
伊藤伸一厩舎)について、関係者に取材した。
まずは
エクセルシオールから。
「ここ6週間、しっかり乗り込んできていますし、太め感なく、いい仕上がりです。先週、先々週と、しまい1ハロン、12秒台を出しているように状態もいいと思います。ここのところ、ホライゾネット(パシュファイアーとも呼ばれる)をつけて稽古をしていますが、落ち着いていますよ。慣れてくると効果がなくなる場合もありますが、この馬の場合は効いています。今回はこれまでよりも距離が1ハロン延びますが、ホライゾネットが効いて、道中我慢ができれば、スピードもありますし、十分やれると思います」と
池上昌和調教助手は、ホライゾネット効果に期待していた。
一方、
キングオブローについて、管理する
伊藤伸一調教師は「前走時(2月18日/
ヒヤシンスS・3歳OP・ダ1600m)も状態は良かったのですが、今回も同じような状態をキープできていますし、調教の動きも良かったです。前走はダートの強い馬が揃ったオープン特別でしたから、これまでダートで2勝してはいますが、2走前の
クロッカスS(1月28日/3歳OP・芝1400m)で2着になった時の走りを見ると、現時点では芝の方が良さそうですね。
新馬戦はポンと出て、いい勝ち方ができましたが、2戦目は内にいる馬を気にしてか、外に逃げ気味になっていました。3戦目も道中はフワフワした感じで走っていて、競馬をしたのは直線だけでしたからね。新馬戦以外は、まともにレースをしていないように、馬がまだ子供の部分があります。それでも能力は高い馬ですので、下のクラスでは何とかなりましたが、オープンになると自分の形の競馬ができないと厳しい面もあります。2走前のような好位からのスムーズな競馬ができればいいと思います。あとは大野騎手が、中京でいいレースをしていますので、ジョッキーにも期待しています」と、レースへの意気込みを語った。
また同じ
伊藤伸一厩舎で、昨年の
京成杯(GIII)、
セントライト記念(G?)に優勝した
フェイトフルウォー(牡4)は、来週の
日経賞(GII・芝2500m)で復帰予定。
「山元トレセンに放牧に出していましたが、戻ってきてからは通常通りに調整を進めてきました。馬体に緩さが残っている感じはしますが、今週はポリトラックで併せ馬での追い切りを行いましたので、これで変わってくるのではないかと思います」(伊藤調教師)。(取材:佐々木祥恵)