ロードカナロアが堂々の一番時計で絶好調をアピールした。栗東坂路で
オーセロワ(6歳オープン)との併せ馬。こん身のステッキ注入に応えて1馬身半先着すると、4F50秒6-37秒4-12秒4をマーク。「しまいを伸ばす指示。一番時計ですから、すごいですね」。破格の時計に安田師も目を丸くする。
「3歳の春からGIを狙える馬だと思っていた」。コンビを組む福永も期待の表情を浮かべる。初めてコンタクトを取ったのはデビュー3戦目だった。「当時は一本調子でスピードが勝ち過ぎていたけど、今ではどんな競馬でもできるようになったから」。パートナーの成長ぶりを肌で感じ取ってきた。
今回はGI、左回りと“初もの尽くし”。ただ目下5連勝中の上り馬にとって、越えられない壁ではない。「強敵も多いけど、ここを克服してこそ、一流馬になれる」。そう言ってトレーナーが期待すれば、主戦も「今週の天気もどうか分からないけど、いろんな条件を克服してほしい」と力を込めた。
リーディングの座を突っ走るユーイチは、現在2週連続で重賞勝ち。今年に入って重賞6勝を挙げる絶好調男は「いい時ほど油断せずに気を引き締めて。自分の仕事を果たせたらと思う。大きな壁になると思うけど、一緒に乗り越えたい」とGI獲りに意欲を見せた。進化し続ける4歳馬。その勢いは止まらない。
提供:デイリースポーツ