中山グランドジャンプ(JGI・芝4250m)に出走予定のマジェスティバイオ(田中剛厩舎)は、昨年暮れの中山大障害に続き、JGI、2勝目を狙っている。

「普段は気を抜いているので、練習では飛越はそんなにうまくないんですよ(笑)追い切りの動きは良かったと思いますよ」と、追い切りに騎乗した柴田大知騎手。

　さらに「スタミナがものすごくあります。半端じゃないですよ。どこから仕掛けてでも、最後まで止まらないんじゃないかと思うくらいです。レースに行っての飛越もうまいですね。踏み切りが合わなくても、合わせ方がうまいです。あれだけ大きいのに、結構、器用に体丸めますしね。乗っていて不安がないですね。僕がつかまってればやってくれるのではないでしょうか」と、マジェスティバイオの強さの理由を教えてくれた。

　担当の大熊厩務員は「前走後、少し楽をさせましたけど、自分で体を作る馬なので、大丈夫だと思います。普段から、ムダなことは一切しない頭の良い馬ですよ」と、仕上がりに関しては心配していない様子だ。

　中野渡調教助手は「前走のペガサスJSは強かったですね。大障害の時に重い斤量を背負っているので、63キロでも大丈夫だと思っていましたし、心配ごとはほとんどなかったのですが、こちらの予想以上に強かったですね。前哨戦をクリアしてくれて、良かったです。

　この馬の長所は、長くいい脚をつかえてタフなところですね。前走後は、ペガサスJSの疲れを抜いてあげることと、中山グランドジャンプに向けて、しっかり調教を積むことを心がけてやってきました。

　最終追い切りは、時計の指示だけ出して、あとは乗り役(柴田大知騎手)さんにお任せしましたが、こちらが考えていた以上に力強い動きでした。

　今回もペガサスのときと同じような競馬ができれば、好勝負になると思います。ライバルのディアマジェスティが残念な結果になってしまったので、ここで負けてしまってはディアマジェスティに申し訳ないなという気持ちもあります。何とか大障害 、グランドジャンプと連覇できればと思っています」と意気込みを語った。(取材：佐々木祥恵)