ハナズゴール(牝3・
加藤和宏厩舎)の
NHKマイルC出走が、正式に決まった。管理する
加藤和宏調教師のコメントは、以下の通りだ。
「
桜花賞の回避は、オーナーはもちろんのこと、私も、スタッフも本当にガッカリしたのですが、馬はここまでよく立ち直ってきてくれたというのが正直なところです。
怪我をした時の状況ですが、
桜花賞の最終追い切りを終えた後の洗い場で、壁を蹴った時に、右トモの蹄球部を負傷してしまいました。挫石のような症状でしたね。翌朝は、脚がつけない状態になっていましたので、
桜花賞は残念ながら回避となりましたが、わりとすぐに運動を再開できたのは幸いでした。
美浦に戻ってきてから、しばらくは運動で様子を見ていましたが、1週間ちょっとでキャンターができるようになりました。怪我をした爪の状態も、乗りながら良くなってきましたので、
NHKマイルCに行けそうだということで、レースに向けての調整をしてきました。
オークスという話もありましたが、やはり1600mで実績をあげていますし、NHKマイルに行きたいとオーナーも言っていましたしね。
先週、今週と追い切りを行いまして、調教を重ねながら、爪の方も良くなってきました。まだ100パーセントではないですけど、完治に近いくらい良くなっています。体調面では、先週、今週と普通に調教ができれば、出走させても大丈夫だという自信はありました。
心配だったのは、やはり爪で、表向きには良くなっていても、中の方が本当に良くなっているのかどうかが、自分の中では不安でしたが、強い追い切りを行っても問題はなかったですし、最終追い切りを終えた昨日の午後に、装蹄師、開業獣医師、さらには
JRAの獣医師にも診てもらい、競馬を使うのに支障はないと太鼓判を押してもらいましたので、自信を持って出走させられます。
レースに向けての調整ですが、先週木曜日もポリトラックで、4ハロン49秒、3ハロン36秒というタイムを、馬也でマークしています。先週の動きを見る限り、良い時の状態をそのまま保ってきてくれた感じですし、最終追い切りも、坂路で51.2というタイムを楽にクリアできていて、順調です。
今回は、牡馬の一線級との戦いになりますが、まあいつも通りという感じで、特別な作戦はないですね。どういう展開になろうと、あの馬のペースで道中は走らせて、最後まで脚をためて、持ち味を生かしてくれればと思っています。
ハナズゴールは、この間のようなアク
シデントがあっても、必ず立ち直って挽回できるだけの強い精神力を持っています。ですから、今回だけではなく、この先も、皆様に夢を与えてくれるような走りをしてくれる思いますので、応援よろしくお願いします」(取材:佐々木祥恵)