アパパネ(牝5・国枝栄厩舎)&ホエールキャプチャ(牝4・田中清隆厩舎)のヴィクトリアマイル直前情報をお届けします。

【アパパネ・国枝栄調教師】
「昨日(9日・水)の追い切り後も、何ら問題はなくきていまして、今日は、引き運動とプールで調整をしました。あとは無事に、出走にこぎつければといったところですね。追い切りは迫力ある動きでしたが、正義(蛯名騎手)の気合いが入っていて、それが馬に乗り移ったんじゃないかな(笑)。馬の気持ちがどうかは何とも言えないけど、やれるだけのことはやったし、昨年と同じだけのパフォーマンスができれば、いい勝負になると思っています」

【アパパネ担当の福田好訓(よしのり)調教助手】
「最近は『アパ』と呼んでいます。大人しくて、扱いやすいですよ。怒るところのない良い子で、可愛いですね。毎日、顔を見ていても飽きないです。調教でもコントロールがききますし、ONとOFFがはっきりしています。年齢を重ねるごとに、何かあっても、動じなくなりました。

　乗っていて、大きな変化は感じないですけど、ピーク時から比べると、幾分、下り坂なのかもしれません。2、3歳の頃は、弾けるような元気さがありましたから。年を重ねて、風格が出てきて、大人の女性になったということでもあるとは思います。若い頃は、追い切り後に、飼い葉食いが細くなることもありましたが、最近ではしっかり食べています。もう少し、飼い葉を調整して食べてくれれば、と思うこともありますけどね。

　栗東入りすると、競馬モードになるようです。環境が変わることが、刺激になっているのかもしれません。そういう意味では、前走(阪神牝馬S7着)時に、栗東に滞在しましたので、競馬モードにはなっていると思います。

　今回は、追い切りをビッシリやっていますから、あとはケアをしながら、無事にレースまで持っていきたいと思います」

【ホエールキャプチャ・田中清隆調教師】
「昨年は、ずっと良い状態でレースに臨むことができましたが、年明け初戦の前走(中山牝馬S5着)は、追い切りの動きに物足りなさを感じていて、それがレースでも出た感じがしますね。

　今回は、1週前追い切りも良かったですし、昨日(9日・水)の追い切りでも、しまいもしっかりと反応してくれました。体も前走よりも絞れていますし、十分走れる状態に仕上がったと思います。

　3歳時は若さもあって、カリカリしたところもありましたが、今は1つ年を重ねて、どっしりとしてきました。一生懸命、走ってくれるところが、この馬の長所です。昨年は、不利があったりして、GIレースに勝つことができませんでしたが、決して力負けではないと思っています。是非、GIのタイトルを獲らせてあげたいですね」(取材：佐々木祥恵)