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スリープレスナイト全弟スクワドロンが入厩/栗東トレセンニュース

  • 2012年05月23日(水) 18時20分
 今朝は日本ダービーの最終追い切りで賑わった栗東だが、来週になれば新馬戦がスタート。早くも来年のダービーへ向けて始動する2歳馬、POGファンのためにも現在栗東に入厩している注目馬の動向をレポートしたい。

 まずは5月17日にノーザンFしがらきから入厩したスクワドロン(栗東・橋口弘次郎厩舎)。全姉は2008年スプリンターズSを制したスリープレスナイト。良血ということもあり、期待が高まって当然だが「牧場での仕上がりが良かったので、この時期の入厩になりました。馬体の良さは目立っていますよ」と橋口弘次郎調教師。トモに丸みがあって、芦毛でも見栄えする馬体。そして坂路を駆け上がってくる表情も凛々しく、これからの調教が楽しみ。

 今後の予定について「19日にゲートを見せに行きましたが、特に問題はないでしょう。まずはゲート試験に合格することですね」と師。具体的なデビュー戦は決まっていないものの、順調なら2回中京の新馬戦ではその姿を見ることができるかも知れない。

 同じくノーザンFしがらきから5月12日に大久保龍志厩舎へ入厩したのが、母スローンストリート母ササファイヤー。2頭ともしっかりとした体で、現在栗東に入厩している2歳馬の中でも馬体の良さが目立っている。

 今朝23日は母スローンストリートに荻野琢磨騎手が騎乗、母ササファイヤー岩田康誠騎手が騎乗してゲート試験を受けた。結果は前者が合格、後者が不合格だったが「母ササファイヤーはまた金曜日に受けます」と大久保龍志調教師。合格した母スローンストリートはそのラップが13.5〜12.6秒となかなかのダッシュ力。師は「毎日の調教をしっかりとこなしてくれていますし、ゲートも速かったですね。これなら3回阪神でデビューすることができそうです」と今後の見通しを語った。

 ドリームパスポートの半弟、ラウンドワールドタガノラルフ、そしてディアマイベイビーの3頭がCWで併せ馬を行ったのは松田博資厩舎。道中は大きな差のない形で進めていたが、直線に入って追い出すと1馬身抜けたのがラウンドワールド。個人的に最も注目していたディアマイベイビーは一番遅れる形になってしまったが、その時計は6F82.5〜1F12.6秒なので、ラウンドワールドの動きが2歳離れしているというだけ。いずれにせよ、この3頭は新馬戦から非常に高いレベルの走りを見せてくれるだろう。

 最後にCWで3頭併せを行ったサニーデイグッド(栗東・目野哲也厩舎)。日頃から調教に跨る小林徹弥騎手が騎乗して直線は最内に入っていたが、前2頭に追いつけそうになかったところを最後は差を詰めた形。「直線に向いた時に追いつかないかなって思ったけど、追い出すと根性を出して前を捕まえてくれました。最後は1馬身くらい出ましたし、やっぱり能力は高いですね」とジョッキー。今後は函館競馬場に移動するということで、北海道デビューになる予定だが、その動向には注目したい。(取材:井内利彰)

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