いよいよ今週末はダービー、昨夜は雷と共に少し強い雨の降った美浦トレーニングセンター。少し肌寒い朝となった。
朝一番に安藤勝巳騎手が騎乗した
ペルーサ(来週の
安田記念を予定)などと共に
横山典弘騎手を背に隊列を組んで馬場に入った
プリンシパルステークスの勝ち馬
スピルバーグ。その後坂路に入って同じ厩舎の3頭で並ぶように調教。3頭の真ん中からゆったりと駆け上がった。
記者会見での関係者の話は以下のとおり。
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スピルバーグ(
藤沢和雄調教師)
◎今朝の追い切りの指示はどんなものでしたか。
沢山競馬を使ってるし、この前のレースからあまり時間が経ってないですから、そんなに速い時計は予定していなかったんですが、前に行っていた先頭の馬を交わすという指示でした。
◎それは中2週ということを考えてのことですか。
それまで関西に行ったり不良馬場の中山を使ったりずいぶんとレースを使ってますから。
◎今朝の動きそのものはどうだったでしょう。
時計は遅いしいつもの感じだったと思います。いつもどおりですね。
◎前回は快勝でしたね。
その前2回うまくいかなかったですが、デビュー戦も含めて東京でそれより前にまあまあ頑張っていたんで、前回は強い内容だったと思います。
◎これまで積み上げてきたものがうまく行ったということでしょうか。
ずいぶん期待して新馬戦を勝った後に重賞を使ったりしていたんですが、まだ力不足のような感じでした。前回はオープン特別でこれまでの相手とは違いましたが強い内容だったと思います。
◎ダービーということで調教で何か今までと違うことはありますか。
いえ、時間もありませんし、沢山レースを使ってますから、まだ若い馬だし息もできているみたいだし、元気でダービーを迎えられればと思います。
◎中間変わった面はありますか。
気持ちがおっとりした馬なので疲れを取るために調教も軽いからずいぶん太ってきたし、若い馬だから順調に成長していると思います。
◎これまでのレースはうしろからのレースが多いですね。
前半モタモタしてますよね。ですからあまり競馬が上手でなかったんだと思っています。
◎今の東京競馬場は速い時計の出る馬場ですが、ある程度前の位置のイメージでしょうか。
それはないと思います。2400メートルを走るスタミナは十分にあるけど、好位置で競馬してしまいもしっかりという競馬ができるほどまだタフな馬じゃないと思うし、スタミナはあってもそういう競馬にはならないと思います。
◎この馬の一番のセールスポイントはなんでしょう。
最後までしっかりあきらめないで走るということもあるし、デビュー戦もそうだったし、結構タフな馬ですし、追い出してから反応まで時間がかかるんですけど、反応してからは素晴らしいものがあります。
◎今回東京の2400メートルが舞台となりますが。
タフな競馬になれば十分チャンスはあると思います。
◎ダービーへ向かう意気込みを聞かせてください。
何回か意気込んだんですがうまくいかなかったですけど(笑)、今回は表には出してませんが、内心では凄く意気込んでいますんで応援してください。
(取材:佐藤泉)
提供:ラジオNIKKEI