坂路での調教時計を確認した方なら「今週はエラーが少ないな」とお気付きの方がいるかも知れない。その理由は30日から導入されたICチップによる計測システムだ。
これまではゼッケンの後ろにバーコードを付けていたが、これからは画像のICチップでの読み取りになる。これについて、栗東トレーニングセンター業務係長の田中勝氏にお話しを伺った。
「栗東では4月から試験的にバーコードとICチップを特定の16厩舎に併用してもらっていました。それが問題ないということで、5月30日に全厩舎に導入することになりました。バーコードの場合、それを上に設置したセンサーで読み取っていましたが、騎乗者によってバーコードが隠れてしまうと計測ができない、エラーとなっていました。しかしICチップの場合、読み取りは馬場に埋め込んだセンサーで行いますので、そういったエラーが減少しますし、基本的にはエラーが出ないようになっています。ちなみに30日にエラーになったチップに関しては、こちらで問題点を検証しています」とのこと。
このICチップには
安田記念に3頭出しをする
西園正都調教師をはじめ、坂路での追い切りがメインになる調教師には非常に好評だ。ちなみに美浦では今年1月からすでにICチップが導入されている。(取材:井内利彰)