「第17回
マーメイドS・GIII」(芝2000m)は17日、阪神11Rに14頭で争われ、中団のインでレースを進めた1番人気の
グルヴェイグが、後続に2馬身差をつけ圧勝。
父ディープインパクト、
母エアグルーヴの超良血馬が待望の重賞タイトルを手にした。勝ちタイムは1分59秒9。2着は7番人気の
クリスマスキャロル、さらに首差の3着には10番人気の
メルヴェイユドールが入った。
2週連続重賞Vを決めたウィ
リアムズは「プレッシャーの多い競馬だったが、
リラックスしていたし、強かった」と満足げに振り返る。「クラスの壁なんて感じていなかった。小さい馬のハンデもあるけど、血統だけじゃなくてハートが強い。まだ強くなる」とパートナーを褒めたたえた。
国内屈指の良質な血の持ち主だが、これまでは放牧先から帰厩した日に放牧先へ戻す日を考えていたというほど。右肩に痛みが出てさばきが硬くなることから、使いたい気持ちにブレーキをかけて大事にしてきた。「壊すのが怖くて壊れないように、その手前、手前で休ませてきた」と角居師。充実期を迎えられたのは我慢の結晶でもある。
04年の異父姉
アドマイヤグルーヴ以来となる1番人気での勝利。97年に
母エアグルーヴも1番人気で制しており、母子&姉妹同一重賞制覇となった。夏が過ぎれば大きな目標がある。「きょうだいも、どんどん成長していきましたから。もっと強くなるように夢見ています。秋まで休ませてあげればいいかなと。
エリザベス女王杯を目指したい」と力を込めた。
宝塚記念には半兄の
ルーラーシップがスタンバイ。「兄にプレッシャーにならないように」とトレーナーは笑う。偉大な父母、兄姉の背を追う華やかな血統馬が、最高の形でバトンをつないだ。
提供:デイリースポーツ