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オルフェーヴルは出否含め慎重/宝塚記念

  • 2012年06月19日(火) 12時00分
 願いは届くのか。ファン投票で断トツの1位となったオルフェーヴルは復権に向けて懸命な調整が続けられている。

 昨年は史上7頭目の3冠馬に輝き、有馬記念でも古馬を撃破。圧倒的な強さを誇った。だが、年明け初戦の阪神大賞典は3角で逸走し、再び追い上げるも2着に敗退。リベンジを胸に挑んだ天皇賞・春でも11着と大敗を喫した。現役最強馬はもがき、苦しんでいる。

「戸惑っていたと思う。逸走があったのでテンションを上げないようにしていたが、この馬には良くなかったのかも」。トレセン全休日となった18日朝、担当の森澤助手は表情を引き締めながら、前走を振り返った。普段の栗東坂路ではなく、調教再審査で慣れないE(ダート)コースでの調整を強いられたことも影響したようだ。

 出否を含め、陣営は慎重な姿勢を貫く。だが14日の1週前追いでは池添が騎乗し、栗東坂路で4F51秒6-37秒9-12秒1、迫力ある動きで2馬身半の先着を決めた。「寂しかったトモ(後肢の筋肉)も、だいぶ良くなってきた。人間を寄せつけないところがあるが、普段のしぐさにもいつもの感じが出てきた」と本来の姿は戻りつつある。

 Vなら有馬記念に続く、全兄ドリームジャーニーとの兄弟制覇。復権を狙うにはふさわしい舞台で、輝きを取り戻したい。

提供:デイリースポーツ

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