サ
マースプリントシリーズ第2戦「第48回
CBC賞・GIII」(芝1200m)は1日、中京11Rに17頭で争われ、2番人気の
マジンプロスパーが好位から力強く抜け出し快勝。2月の
阪急杯以来となる2つ目の重賞タイトルを獲得した。勝ちタイムは1分8秒7のレコード。オーナーは元
メジャーリーガーの大魔神こと佐々木主浩氏。3/4馬身差の2着には後方から鋭く追い込んだ7番人気の
スプリングサンダー、さらに3/4馬身差の3着には1番人気の
ダッシャーゴーゴーが入った。
大事な始動戦。浜中のクレバーな騎乗が光った。「後ろを引きつけて瞬発力勝負に持ち込むより、持久力を生かす方が合っている。意識的に早めに仕掛けましたが、最後までよく頑張ってくれました」。持ち味である先行力を最大限に生かし、レコードVでスピードアップを証明してみせた。
狙い澄ました一戦。納得の仕上げで送り込んだ中尾師は「強かった」を連呼。当初は5月12日の7F戦・
京王杯SCを視野に入れていたが、検討の末に「今夏はサマーシリーズを狙う」と決断。コースだけではなく、坂路調教を取り入れて瞬発力に磨きをかけてきた。ス
プリント仕様の調整が、最高の形で実を結んだ。
元・
メジャーリーガーの佐々木主浩オーナーは、沖縄から駆けつけて愛馬を応援した。手に汗握るゴール前の攻防に「ハンデ戦は軽量馬がいるし、最後まで気が抜けなかった」と混戦をモノにして破顔一笑だ。
当初、次戦は
北九州記念(8月19日・小倉)を予定していたが、この勝利で重いハンデを背負わされることは必至。指揮官は「次は状態を踏まえながら考えたい。でもこれで(優勝の)権利を獲った。狙っていきたい」と自信の表情。夏を制して、2度目のGI挑戦へ。本格化した“魔神”に、今後も目が離せない。
提供:デイリースポーツ