夏男
エクスペディションが本領を発揮する。昨夏に条件戦を3連勝した後、果敢に重賞に挑戦するも(4)(5)(10)着。あと一歩タイトルには手が届かなかったが、着差はいずれも0秒5差以内にまとめており、能力的には決して見劣りしない存在。今回は休み明けの一戦になるが、「結構、本数も乗ってきているし、速い時計も出してきているからね」(古川助手)と陣営の仕上げに抜かりはない。1週前追い切りは、主戦の浜中を背に栗東坂路で4F52秒2-12秒7(一杯)。直線の追い比べでパートナーに0秒3の先着を果たし、乗り込み量も十分だ。「夏場はいいタイプだし、爪の不安も解消されてきて、順調にここまで調整ができている。力通りなら、ローカルの重賞は十分に勝てる馬だと思っている」。得意の季節を迎えムードは最高潮だ。
7歳を迎えても元気いっぱいの
エーシンジーライン。2月の
小倉大賞典では積極的な先行策で初タイトルを獲得。前走の
名古屋大賞典でも、スタート後につまずくアク
シデントがありながら、久しぶりのダートを克服して3着に好走してみせた。目下の充実ぶりは、まさに出走馬ナンバーワンだ。1週前追い切りは栗東CWで6F80秒7-12秒3(一杯)。首差遅れたものの、追走した分で心配ない。ひと追いごとに気配は良化をたどり、これには坂口師も「併せ馬の相手が動く馬だからな。1週前追いとしてはいい動きだった」と満足げな表情を見せる。「ハナを切ってこその馬だし、今回も行ければ最後も粘れるはず。平たん小回りは合っていると思うので」。堂々の逃げ宣言で、みちのくの夏を大いに盛り上げる。
提供:デイリースポーツ