「直線1000mっていうのが、魅力あるよね」と
ハクサンムーンの
アイビスSD参戦の理由を語る
西園正都調教師。栗東坂路で楽に4F51秒を切るスピード馬だけに、直線競馬を走らせてみたいというのは納得。
「格上挑戦といっても、2走前はオープンを走っていたわけだし、決して格負けすることはないと思っていますよ」と同師。ただ頭数が多くなれば、除外の可能性もあり、その場合は自己条件の
飛騨S(7月21日・中京芝1400m)へ回る予定となっている。
今朝は角馬場でのキャンター調教。櫻井吉章調教助手は「馬房の中でも煩いところがあって、すぐにストレスを溜め込んでしまうタイプ。だから毎朝の調教の後は砂場へ行ってるんです」ということで、その様子を見に行かせていただいた。
砂場へ入ると、すぐに寝転んで砂浴び。ご満悦なのか、カメラの方へ顔を向けてくれた。「ずっと休みなく使っているので、
リラックスさせてあげる場所が必要だと思うんですよ。この馬にとっては砂場が放牧地ですね」と笑みを浮かべる同助手。しばらくの間、小鳥のさえずりに耳を傾けながらゆったりとした時間を過ごし「超ミニ放牧」が終了。順調に調整が進んでいるだけに、ぜひとも重賞の舞台で快速ぶりを見てみたい。(取材:井内利彰)