「第4回
レパードS・GIII」(ダート1800m)は5日、新潟11Rに15頭で争われ、好位でレースを進めた2番人気の
ホッコータルマエが、直線に入ると絶妙のタイミングでスパート。先頭に立っても脚色は衰えることなく、3番人気
ナムラビクター(2着)の追撃を首差封じ、重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分51秒8。なお、1番人気の
イジゲンはスタートでつまずき、道中も外々を回るロスの多い競馬。直線で猛然と伸びてきたが3着がやっとだった。
スタート後に出ムチを2、3発。序盤から積極的な騎乗で
ホッコータルマエを好位に導いた幸。「前走は内でごちゃついた。もまれ弱い馬だから」と、交流GI
ジャパンダートダービー(5着)での敗戦を踏まえ、スムーズな競馬を意識した。「僕のミスで抜け出すのが早かった。それで詰められたけど、後ろから(2着馬が)来たらまた伸びた。馬が強い」と白い歯をのぞかせた。
2着馬との差はだったが、それでもジョッキーは完勝を強調する。「最後も遊ばれている感じ。どれだけ来られてもかわされなかった」と見た目以上に余力は残っていた。「重賞を勝てると思っていた馬。前走は僕のミス。もう1回、勝った馬に挑戦したい」と、3歳のダート王に君臨する
ハタノヴァンクールへのリベンジを誓った。
今年1月にデビュー。タイトなローテで早くも9戦を消化しているが、「使うたびに良くなっている。筋肉に張りが出てきた」と西浦師は言う。今後は2か月ほど放牧へ出し、1回使ってJCダート(12月2日・阪神)へ。成長著しい3歳馬が、同世代のラ
イバルはもちろん、古馬相手の戦いに挑んでいく。
提供:デイリースポーツ