9月1日に栗東へ帰厩した
ゴールドシップ(栗東・
須貝尚介厩舎)。函館競馬場、札幌競馬場と移動してきた経緯など、
須貝尚介調教師に詳しくうかがった。
「今年の夏も猛暑でしたからね。少しでも涼しいところで調整したかったので、函館から札幌へ移動する形となりました」
涼しいところで調整ということであれば、放牧に出されていた北海道浦河の吉澤ステーブルで調整するというのはどうだったのだろうか?
「この時期まで牧場で調整して、栗東へ移動するのでは時間が足りませんよね。馬の気持ちを
リラックスしたところから、戦闘モードへ持っていくために、まず競馬場でじっくりと調整して、それから栗東へ移動し、本格的に戦闘モードのスイッチを入れてあげる。そんなイメージですよ。実際、函館競馬場では動きが鈍かったんですが、札幌競馬場に移動した時には大分動けるようになっていました。今日から
神戸新聞杯まで20日でしょう、ちょうどいい感じに仕上げられます」
春クラシックを盛り上げてきた、
ワールドエース、
トーセンホマレボシ(ともに栗東・
池江泰寿厩舎)が戦線を離脱。そうなれば、
皐月賞馬
ゴールドシップが背負うファンの期待も当然大きくなってくる。
「春を一緒に戦ってきた馬たちの分まで頑張りたい。そのためにも、なんとか無事に持っていって、そしてファンの期待に応えたいですね」(取材:井内利彰)