フォワ賞を快勝し、日本馬初の凱旋門賞制覇が現実味を帯びてきたオルフェーヴル。日本競馬の夢請負人として、その手綱を託されたクリストフ・スミヨン騎手に独占インタビューを敢行。リーディングトップを独走するスーパースターが語るオルフェーヴルの可能性とは?(取材・写真:沢田康文)
いよいよ今週末に迫った欧州最高峰の一戦、凱旋門賞。日本代表として挑むオルフェーヴルの手綱は地元フランスが誇るスーパースター、クリストフ・スミヨン騎手の手に委ねられる。ダラカニとザルカヴァで制した2度の凱旋門賞制覇をはじめ、世界各国で数々のG1レースを手中に収めてきた天才ジョッキーは今年6月で31歳となって、キャリアの絶頂期を迎えている。
「凱旋門賞にはこれまで11回騎乗していますが、日本のオルフェーヴルで参戦する今年はこれまでとまた違った充実感を感じています。池江先生を中心にチームの全員が高いモチベーションを持ってプロフェッショナルな仕事に徹していますし、やりがいがあって楽しいですよ」
そう語るスミヨンは昨年自身4度目となる仏リーディングを獲得。今年も9月30日現在137勝を挙げ、リーディングトップを快走中である。積み上げた勝ち鞍の中には、ディープインパクト産駒の3歳牝馬ビューティーパーラーで制したG1プールデッセデプーリッシュ(仏1000ギニー)も含まれる。
「春のビューティーパーラーの勝利は嬉しかったですね。日本でも大きな話題になっていると聞いて、良い仕事が出来たなと思いました。今回もオルフェーヴルを凱旋門賞馬へと導いて、もう一度日本に朗報を届けることが出来れば良いですね」
オルフェーヴルと初めてコンビを組んだ前哨戦のフォワ賞では...