スミヨン騎手は「強い馬は王道の乗り方で勝つ」というスタイル。
直線入り口でスパートをかけて残り300mくらいで先頭に立つ、今回のような。
そういう意味ではあくまで瞬発力勝負に徹する日本の馬、
特にサンデーサイレンス産駒とは微妙なミスマッチがあるかもしれない。
だが、今年の凱旋門賞はいくら願っても鞍上はスミヨン。
記録にも、記憶にも、一生彼以外は出てこない。
そういう事実の前に他の誰かが乗ったらの仮定は意味がない。
乗り替わりに対するifがあるとすれば、
阪神大賞典の一件がなければ、に尽きる。
スミヨンが騎乗したことの源流はあそこにあるのだから。
馬は世界の頂点に比肩する実績を残した。
だが人は、まだそこまでに至っていない。
人もまた、世界のホースマンに求められる実績を残してほしい。
あの抜け出した時、ウチに寄れながらも後続を引き離した素晴らしい脚、まさにオルフェーヴルの走りで世界を突き離したとき、「勝つよ!オルフェが勝つよ?!」とカミサンと叫びながら涙が出ました。それが悔し涙に変わるとは...
ディープのとき、解説をしていた岡部が直線で「まだ!まだまだ!!」と叫んでいたのを思い出しました。あとワンテンポ追い出しを我慢していれば...
.....しかし、それは結果論。一番人気でこれほどのパフォーマンスを見せてくれたオルフェーヴル、そして池江先生とスタッフの方々、スミヨン騎手...本当にお疲れ様でした。そして、夢をありがとうございました。オルフェーヴルは、間違いなくNo.1。
「フランケルの次に強い馬を探すレース」という今年の凱旋門賞の下馬評が間違いだったことを証明したと思います。
素晴らしいレースだった!!