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ジェンティルドンナ「世界に行かなければならない馬」/秋華賞

  • 2012年10月15日(月) 12時00分
「第17回秋華賞・GI」(芝2000m)は14日、京都11Rに18頭で争われ、中団で折り合って運んでいた1番人気のジェンティルドンナが、直線半ばから豪快な末脚を繰り出し、2番人気ヴィルシーナとの競り合いを鼻差制してV。史上4頭目の牝馬3冠に輝いた。勝ちタイムは2分0秒4。なお、3着には1馬身半差で6番人気のアロマティコが入った。

「追うときにズブさを見せたが、オークスみたいな脚を使うというのが分かっていた」。岩田は能力を信じていた。当時は騎乗停止期間中で、鞍上には代役として川田がいた。「川田君が2冠目を獲ってくれたので、3冠が獲れた」と感謝をし「4冠、5冠と獲りたい」とさらなる躍進を誓った。

「勝つのがいかに難しいか痛感したし、勝ててよかった。ひとつでもすごく難しい。桜花賞オークスと勝って3冠と思ったが、結果は鼻差。偉大なジェンティルドンナがやってくれた」と石坂師は勝負根性に目を細める。

 昨年のオルフェーヴルに続き、馬主のサンデーレーシングは2年連続で3冠馬の誕生となった。吉田俊介代表は「ゴールに入った瞬間はどっちか分からなかったけど、スローで見て“勝ったのかな”と。掲示板で(14)番が1着と出てやっと安心した」と満面の笑みを浮かべた。

 次走について吉田氏は「エリザベス女王杯(11月11日・京都)か、ジャパンC(11月25日・東京)でしょう。オルフェーヴルとの対決?それもありますね」と目を輝かせた。

 視線は海の向こうにも向けられている。トレーナーは「世界に行かなければならない馬だと思っています」と力を込めた。父ディープインパクトも超えられなかった世界の壁を打ち破る日を描いて、3冠牝馬の夢は広がり続ける。

提供:デイリースポーツ

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