JRAは18日、平成25年度新規調教師・騎手免許第1次試験の合格者数を発表した。調教師は24人、騎手は2人。騎手では、南関東のエース・
戸崎圭太騎手(32)=大井・香取和=が合格。3度目の挑戦で見事に突破した。もうひとりは、昨年に続いて
岡田祥嗣騎手(31)=福山・弓削和=。来年1月の第2次試験に受かれば、3月から
JRAの騎手となる。
合格発表の午前10時ピッタリに、戸崎圭は自身の受験番号を確認した。「自分の番号を見た瞬間は、うれしさと感激とホッとした気持ちと、いろいろな感情が湧いてきた」。まだ第2次試験が控えているとはいえ、難関の第1次試験をクリアした達成感は大きかった。「家族も一緒に見ていたけど、子供がキョトンとしてたから、かなり喜んでいたんでしょうね」と思わず表情が緩んだ。
05年に初めて受験。
地方競馬の全国リーディングに躍進してから昨年2度目のチャレンジを行った。高い壁にはね返されたが、3度目の
アタックで見事。「落ちて逆に闘志が出てきた。あきらめずに、次の日から勉強を始めた」。レース、調教の合間を縫って、毎日コツコツと机に向かったことが実を結んだ。
11年の
安田記念を
リアルインパクトで
JRAのGIを初制覇するなど、実績も申し分ない。実技、口頭試験などが行われる第2次試験を合格すれば、来年3月には晴れて
JRAの戸崎圭としてデビューする。「うれしかったけど、2次もあるのですぐに冷静になって気を引き締めました。2次を受けるのは初めてだし、しっかり準備して臨みたい」。中央のターフで躍動する日を夢見て、これからも努力の日々が続く。
提供:デイリースポーツ