天皇賞・秋(GI・芝2000m)に出走予定の
フェノーメノ(牡3・
戸田博文厩舎)、
ダイワファルコン(牡5・
上原博之厩舎厩舎)、
フェデラリスト(牡5・
田中剛厩舎)の追い切り後の陣営のコメント。(取材・写真:佐々木祥恵)
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フェノーメノについて、
戸田博文厩舎の斎藤調教助手
「先週、蛯名騎手に乗ってもらって、終い重点に追い切って、ある程度仕上がりましたので、今日(10/24)は、体を使って、終いを重点的にという形でした。馬なりで伸ばした程度ですけど、全身を使ってとてもいいフットワークをしていました。春先に比べて、力をつけてきましたから、終いも反応できるようになってきましたし、体を使えるようになって、全身も使えるようになってきました。順調に調整できていますし、状態も良いですね。
前走の
セントライト記念(GII・芝2200m・1着)の時は、右回りで結果が出ていなかったので、その点だけがどう出るかという感じでしたが、力をつけてきていたので、蛯名騎手も馬の力を信じて競馬をしてくれました。強い内容でしたし、先につながるレースだったと思います。調教師とオーナーサイドが相談した結果、東京コースで、より力を発揮できるだろうということで、天皇賞に出走が決まりました。
ステイゴールド産駒としては扱いやすく、元々、気性も素直ですので、精神面は春とはさほど変わってはいませんが、馬体面では、トモにも筋肉がついてきて張りが出てきました。見栄えがいい馬ですが、秋になって、より馬体に迫力が出てきたように感じます。適度にオンとオフがあり、競馬では、ちゃんと折り合って、反応するところは反応してくれますし、乗り難しさはないと思います。
ここまで状態面に関しては順調に来れましたし、東京の2000mも、実績を考えればベストだと思います。あとは、古馬をはじめ、3歳にも強いのがいますので、そのあたりの相手関係だけだと思います。相手が強いですから、楽な競馬にはならないでしょうけど、ベストな状態で出走できそうですし、トップでゴールできればいいと思います」
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ダイワファルコンについて、
上原博之調教師
「夏場は弱い方ですけど、前走の
オールカマー(GII・芝2200m・2着)では涼しくなって、改めてこの馬の力を発揮してくれました。前走後も順調に来ています。1週前は、併せた馬を追いかけての追い切りでしたが、しっかり追いました。今日(10/24)は単走での追い切りでしたが、大きなフットワークをしていましたし、涼しくなって状態が上がってきています。
レースでは、とにかく最後まで集中して走ってほしいですね。
プリンカーを浅くしたり、深くしたり、外したりと、距離と状態を考えながら工夫しています。今回は、この後の様子を見てですが、薄いブリンカーを着けるかもしれません。中山に良績がありますが、東京がダメというわけではありません。ただ直線が長いので、仕掛けどころが難しいですね。集中して走ってくれれば、力は出せると思います」
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フェデラリストについて、
田中剛調教師
「ジョッキー(
横山典弘騎手)の話では、気合いをつけてからの反応がもう少し欲しかったということでした。時計自体は良かったですが、少しメリハリが足りなかったという気もいします。あとは、今日の追い切りの疲れを取りながら、競馬に備えて調整をしていきます。
前走の
毎日王冠(GII・芝1800m・14着)は気持ちが前に行きすぎて、スタートで躓きましたし、最初のコーナーでもスムーズさを欠き、気持ちが萎えた感じですね。2月の
中山記念(GII・芝1800m)で勝った時が重馬場だったので、その時に頑張ったのが尾を引いているのかなと、ジョッキーも言っていました。ただ、前走後の調整自体は順調ですし、馬に気持ちも入ってきていますので、後は本番でどうレースをするかですね」