牝馬クラシック3冠すべてで2着の
ヴィルシーナ。激戦の疲れが心配されるところだが、「前走後は疲れもすぐに取れて乗り出せたし、順調にきています」と安田助手は笑顔で語る。注目の1週前追い切りは、栗東CWで6F87秒2-11秒4(強め)。しまい重点の内容にしても、はじけるような伸び脚は圧巻で、今秋一番と思われる気配を保っている。「もともと秋は3走の予定でした。背も高くなって体もどっしりしてきたし、戦ってない古馬が相手ですが、楽しみの方が大きいですね」。
ジェンティルドンナ以外の牝馬には先着を許していないだけに、ラ
イバル不在の一戦なら、古馬相手といえども負けるわけにはいかない。
先行してしぶとい脚を使う
スマートシルエット。前走の
府中牝馬S2着を見ても分かるように、上がり勝負にも対応できる器用なタイプだ。1週前追い切りは栗東坂路で4F54秒7-12秒5(馬なり)。重い馬場を苦にすることなく、2週連続でしっかりした動きを見せ、好調を維持している。「週末に(栗東坂路で)15-15程度をやりましたが、気合乗りが良くて順調にきている感じですね。最近は番手で控える競馬もできているし、馬の後ろで我慢も利いています。安定してきていますし、うまく自分のペースで運べれば」と寺島助手は意気込みを語る。2走前の
新潟記念は6着だが、0秒1差に粘走。距離延長も心配なく、一発の魅力は十分ある。
提供:デイリースポーツ