先週に引き続き、
C.ルメール騎手を背に開門直後のCWで追い切られたのが
エイシンフラッシュ(栗東・
藤原英昭厩舎)。先行する
エアラギオールを追走する形だったが、先週よりも行きたがる素振りは見せず、しっかりと後ろで待機。
直線に向いても我慢する形で、ラスト1F標識手前で内に移動すると、しっかりと反応して、前に並びかける態勢。この動きも先週に比べてスムーズ、併せた相手もしっかり動いたため、突き放すというところまではいかなかったものの、きっちりと先着したあたり、ここまで順調に来れているということなのだろう。なお時計は6F82.8〜5F67.0〜4F51.5〜3F37.4〜1F11.8秒。
ルーラーシップ(栗東・角居勝彦厩舎)はいつもの朝一番の時間帯ではなく、1回目のハロー明けのCWに登場。前に
ハーキュリーズ、後ろに
エピファネイアという隊列で道中を進めていたが、遅いペースだったにも関わらず、行きたがるような仕草は一切なく、しっかりと折り合っていた。
直線に向くと3頭が並ぶような形で、どの馬も手応えには余力がある感じ。そのままゴール板まで併走するような形で進めて、大きな着差がつくことなくゴール。時計は6F84.9〜5F69.1〜4F53.4〜3F38.4〜1F11.9秒と、ラストこそ速いものの、全体は標準的な時計。唸るような勢いで直線を駆け抜けるイメージだっただけに、そこまでの迫力はなかったという印象だった。
2回目のハロー明けの時間帯に
ゴールスキー、
トーセンレーヴとともにCWに登場した
トーセンジョーダン(栗東・
池江泰寿厩舎)。2頭を先導するような形で向正面を進み、3コーナーすぎから、後続が徐々に差を詰めていく。
直線に向いても
トーセンジョーダンが先頭に立っていたものの、手応えは最内に入っていた
トーセンレーヴが明らかに優勢。そちらが仕掛けると、一瞬にして
トーセンレーヴが抜け出し、
トーセンジョーダンは追われて頭を上げるような仕草を見せた。真ん中の
ゴールスキーには先着したものの、見た目には先週の追い切りと大きく変わった印象はない。時計的にも6F83.4〜5F68.4〜4F53.5〜3F39.3〜1F12.7秒と平凡なだけに、昨秋ほどの状態には戻っていないのではないだろうか。(取材・写真:井内利彰)