坂路馬場が開門して、かなりの頭数が登坂して後、入場頭数も落ち着きかけた頃に坂路を駆け上がった
ジェンティルドンナ(栗東・石坂正厩舎)。頭数が多くなかったとはいえ、周囲には煩い仕草を見せるような馬もいる中、我関せずという感じで、堂々としたキャンターで登坂。
時計は4F68.2〜3F50.6〜2F33.6〜1F17.2秒とかなり遅い数字になっているが、見た目には全く問題ないし、むしろ
テンションが上がっていない点が評価できる。調教後、厩舎へ戻る道中も大きな歩幅でゆったりと前へ進む姿は牝馬とは思えない貫禄。非常に魅力を感じる雰囲気を醸し出していた。
CWを半周して、坂路でのキャンター調整となったのは
エイシンフラッシュ(栗東・
藤原英昭厩舎)。坂路馬場へ向かう際も煩い仕草は見せておらず、スタート地点でキャンターに移っても落ち着き十分。非常に大きなス
トライドで坂路を駆け上がって、4F62.5〜3F45.7〜2F30.0〜1F15.1秒。追い切り時も今朝もそうだが、がむしゃらに走っていない点が好材料。前走時と変わりない最終調整ができたのではないだろうか。(取材・写真:井内利彰)