1日、中山競馬場で日本一の平地長丁場重賞・
ステイヤーズS(3歳上・GII・芝3600m)が行われ、スタートして1周目スタンド前で中団のインコースを確保して2周目向正面までじっと我慢していた
北村宏司騎手騎乗の8番人気
トウカイトリック(牡10、栗東・
野中賢二厩舎)が、2周目4コーナーから押して押して、前へと進出。2周目向正面で一気に外から一気の捲りで好位に取り付いた4番人気
ファタモルガーナ(セン4、栗東・
荒川義之厩舎)が抜け出したところ、直線向いて残り100mで内から一気に交して先頭に立ち、最後は1.1/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは3分46秒5(良)。
さらにクビ差の3着に、2周目3〜4コーナーで連れて捲り、最終コーナーで好位に進出していた2番人気
デスペラード(牡4、栗東・
安達昭夫厩舎)入った。4着は11番人気
セイカプレスト(牡6、美浦・
相沢郁厩舎)、9番人気
ネヴァブション(牡9、美浦・伊藤正徳厩舎)の順で確定。
なお、
メイショウウズシオ(牡5、栗東・飯田明弘厩舎)は8着、3番人気
フォゲッタブル(牡6、栗東・
池江泰寿厩舎)は10着にそれぞれ敗れている。
勝った
トウカイトリックは、
父エルコンドルパサー、
母ズーナクア、
その父Silver Hawkという血統。かつては
ディープインパクトと同級生も、今は御年10歳にして現役続行中。勝ち星は10年3月の
阪神大賞典以来14走ほど遠ざかっていたが、実に6度目の出走となったマラソンレース、
ステイヤーズS。道中慌てず、騒がず、前走
アルゼンチン共和国杯10着大敗から鮮やか一変。経験豊富な長丁場で貫録の変わり身を見せて自身3度目の重賞制覇は、2年9か月ぶりの通算9勝目となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
トウカイトリック(牡10)
騎手:
北村宏司厩舎:栗東・
野中賢二父:
エルコンドルパサー母:
ズーナクア母父:
Silver Hawk馬主:内村正則
生産者:土田扶美子
通算成績:57戦9勝(重賞3勝)
主な勝ち鞍:10年
阪神大賞典(GII)