新馬戦、
札幌2歳S、
東スポ杯2歳Sを連勝中の
コディーノの話になると、二人の体温が上昇する。管理する藤沢和師とパートナーの横山典。一流とは何かを知る男でさえも、熱くさせるものがこの馬にはある。
3連勝で95年のレース(当時は朝日杯3歳S)を勝った
バブルガムフェロー。それ以来のVを狙う師は「器用さはあるし、マイルは血統から得意中の得意だろう」と舞台に不安がないことを説明。さらに「バブルも素晴らしかったが、右回りが不得手だった。その点、
コディーノの方が欠点は少ない」と現時点でのレベルの高さを強調する。
注目された1週前追い切りは、横山典を背に美浦Wで5F69秒6-12秒8(馬なり)。弾むようなフォームで肌ツヤも良好。落ち着きもあって順調そのもの。「ライアンがそうだったが、やること(スケール)が大きい」と、主戦は91年の
宝塚記念を制した名馬
メジロライアンを引き合いに出しつつ「心肺機能が素晴らしい。レコードが出た前走後も息が乱れていなかったくらい」とポテンシャルの高さを絶賛。大きな期待を寄せている。
イ
タリアの至宝と言われたサッカー選手ロベルト・バッジョの愛称を受け継いだ素質馬には、二人の一流がそれぞれ過去に携わった名馬を例に挙げるほどの魅力がある。観客のみならず、関係者までをも魅了するファンタジスタが、大舞台で華麗な走りを見せる。
提供:デイリースポーツ