朝日杯フューチュリティS(GI・芝1600m)に出走予定の
コディーノ(牡2・
藤沢和雄厩舎)、
フラムドグロワール(牡2・
藤沢和雄厩舎)について、陣営のコメント。
◆
コディーノについて、
藤沢和雄調教師。
「前走の
東スポ杯2歳S(GIII・芝1800m・1着)は、内枠でしたが、競馬も上手でしたし、直線でも最後までしっかりと伸びてくれて強い競馬をしてくれました。レースの前も落ち着いていたのですが、レコードで走った競馬の後も落ち着いていますよ。前走後は中3週と短い期間での調整となりましたが、元気が良くて、疲れもなく順調に来ています。先週は、併せ馬というよりも、前の馬についていったという形でしたが、今週は併せ馬でやりました。ハロー明けのウッドチップコースで、馬場も良かったですが、動き自体も良かったですね。前走の競馬が楽だったということもありますし、冬場で馬には一番良い気候ですから、とても元気です。騎乗したジョッキー(
横山典弘騎手)の感触も良かったようですしね。
秋口に初めて美浦に来て、その時は競馬だと思ったのか1週間くらいソワソワしていましたが、東スポ杯の時には、パドックでも落ち着いていましたし、初めての中山も大丈夫だと思います。
この馬の上2頭(
ラヴェルソナタ、
パストフォリア)も、ウチの厩舎にいますが、すぐ上の姉の
パストフォリアは、ここのところ良くなってきて、500万、1000万、準OPと3連勝しています。母の
ハッピーパスもそうですが、この血統はスピードがありますね。それが終いの脚に出ている感じもします。気持ちもコントロールできる馬ですし、札幌コースも上手に回って、場所が変わって東京でも無事に回ってきているように、器用さがあります。
1800mを使った馬は、次は2000mとクラシックを意識した距離を使うという傾向にありますけど、この馬はスピードがありますし、1600mでも大丈夫ということで、
朝日杯FSを使わせてもらうことにしました。東京の1800m(府中3歳S・1着)を使って、朝日杯というのは、
バブルガムフェローを彷彿とさせるローテーションになりますが、
バブルガムフェローは右回りが得意ではなくて、右にモタれるところがありましたからね。それでも勝ちましたから強い馬でしたけど、
コディーノに関してはそういう不安はありません。あとは、普通に出て競馬をしてくれればと思っています」
◆同馬について、津曲調教助手。
「カイバも良く食べています。体重は前走と変わらないくらいになると思います。ここまでアク
シデントなく、順調に来ているのが何よりです。前走の
東スポ杯2歳Sも、ゴールに向かってス
トライドが伸びていて、まだ余裕がありましたし、瞬発力のある馬ですね。この3戦の競馬を見ても、好位を取れる器用さも兼ね備えていますから、1ハロン短くなることに関しては、心配はしていません。あとは枠順次第ですね」
◆
フラムドグロワールについて、
藤沢和雄調教師。
「前走のいちょうS(2歳OP・芝1800m・1着)は、2番手からの正攻法の競馬で、強い内容でした。レース後、1度放牧に出ましたが、1か月ほど前に戻って来て、併せ馬で追い切るなど、十分に乗り込むことができました。6月の東京でデビューと早い時期から競馬に使えた馬で、素直な性格ですし、コントロールも利きますから、本当にレースがしやすい馬だと思います。当初は、仔馬みたいにコロッとした体型でしたが、最近はスマートになってきましたね。稽古ではあまり走るタイプではないのですが、この頃は他の馬と一緒に随分走れるようになってきて、良くなってきていますね。今週(12/12)は古馬との併せ馬での追い切りでしたが、最後までしっかりと走っていましたし、先週よりも随分、素軽くなりました。
2走前の中山での
芙蓉S(2歳OP・芝1600m・2着)の時は、スタートが良くなくて、後ろからの競馬になりましたが、本来はスタートは上手な馬ですし、本番ではうまく出てくれたらと良いですね。ここまで、3戦2勝2着1回という素晴らしい成績ですし、あきらめない馬なので、頑張ってくれると思います」
◆同馬について、津曲調教助手。
「11月上旬から時計を出していて、順調に調整できています。2走前の
芙蓉Sで2着になった時は、たまたまスタートのタイミングが合わなかったですし、勝ち馬(
サンブルエミューズ)に4コーナーで被されて、動きにくい場面もありましたからね。今回は、前走(いちょうS)と数字的には変わりはないかもしれないですが、体に張りが出てきました。2走前が後ろからの競馬で、前走が好位からの押し切りで、自在性もありますから、特殊なコースと言われる中山の1600mも良いと思います」(取材・写真:佐々木祥恵)