「第64回
朝日杯FS・GI」(芝1600m)は16日、中山11Rに16頭で争われ、先行した7番人気の
ロゴタイプが、4角で先頭に立つとそのまま圧倒的1番人気
コディーノ(2着)の追撃を首差抑えてV。1分33秒4のタイレコードで2歳チャンピオンに輝いた。3着は2馬身半差で3番人気の
ゴットフリートが入った。
M・デムーロは「非常に変わった(流れの)レース。最初は速いペースだったが、途中からスローになって掛かる馬がいたり難しい流れになった。
コディーノが来たときは、オー・マイ・ゴッド!と思った」と振り返る。目まぐるしく位置取りが変わる展開にも、がっちりと手綱を押さえてコントロール。それが最後の踏ん張りにつながった。
田中剛師は「外から馬が来たらハミを取るのは当然だが、そこをなだめてくれた。ジョッキーの腕が光った」と称賛。騎手時代は障害戦で活躍した。「調教師としては駆け出しですが、こんなに幸運なことはない。いろいろな人に感謝したい」と声を震わせる。今後は未定だが「2000mくらいまでこなしてくれると思う」と鞍上は来春の進撃を後押しした。
鞍上、指揮官ともに来週も大きな一戦を控えている。
マジェスティバイオで
中山大障害連覇を目指す師は「障害なら落ち着いて臨める」と力を込めた。デムーロは
グランプリボスでこのレースを制した10年に、続く
有馬記念を
ヴィクトワールピサで勝っている。再現を狙う
グランプリには
エイシンフラッシュで参戦。「ガンバリマス!」と声を弾ませた。ともに引き続き舞台は中山。もちろん、目が離せない。
提供:デイリースポーツ