先週に引き続き、C.ウィ
リアムズ騎手が跨っての追い切りとなった
ルーラーシップ(栗東・角居勝彦厩舎)。開門直後のCWに
メイショウブシドウらと登場し、3頭併せの真ん中で道中を進めた。
道中は引っ掛かる様子もなく、実にスムーズな走り。直線に向いて抑え切れない手応えで集団の先頭に立つと、そのままの体勢でゴール。全体の時計は6F86.9〜5F69.3秒と速くないが、ラスト1Fは11.7秒の伸び。個人的にはゴール前の勢いに注目していただけに、それが見られた今回はこの秋2走の最終追い切りより、良い動きに見えた。
同じ時間帯に追い切られていたのは、前走
金鯱賞を制した
オーシャンブルー(栗東・
池江泰寿厩舎)。
C.ルメール騎手が跨ってのCW追い切りで、
リヤンドファミユらと併せた。
道中追走する形だったが、ペースが上がったのは後半4F。時計は4F51.3〜1F12.4秒と速い数字をマークしているが、直線に向いて追い出すと前に追いつくことができない形。前走時も併せ馬では遅れてしまっていたので、それがこの馬の形かも知れない。
鞍上にC.スミヨン騎手を迎えての
有馬記念になる
スカイディグニティ(栗東・
友道康夫厩舎)はCWで
アドマイヤレイとの併せ馬。追い切りには感触を確かめるため、ジョッキーが騎乗した。
アドマイヤレイが先導して、それなりのラップで流れた前半。3コーナー手前あたりから、
スカイディグニティが徐々に前との差を詰めて、直線は内の位置取り。
アドマイヤレイが持ったままのところを、追われて追われて併入へ持ち込む様子だけ見ると、動きが悪いように見えるが、それがこの馬の
スタイル。6F84.0〜5F68.6〜4F53.6〜3F39.1〜1F11.9秒と時計も遅くなく、むしろラスト1Fは優秀な時計。見た目には決して短期間での栗東調整とは思えない追い切りで仕上げてきた。(取材・写真:井内利彰)