23日、中山競馬場で
JRA・年末の総決算レース・
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)が行われ、スタートで3馬身ほど出遅れて1周目正面スタンド前では後方2番手の位置取りとなった
内田博幸騎手騎乗の1番人気
ゴールドシップ(牡3、栗東・
須貝尚介厩舎)が、3コーナー過ぎてから満を持して、今日は外からロングスパートを開始。4コーナーで大外を回りながら勢いよく直線を向いてくると、直線は馬場の大外から一気の末脚で前の集団を捕らえ、中団待機から直線間を割っての伸び脚を見せた10番人気
オーシャンブルー(牡4、栗東・
池江泰寿厩舎)ら、早めに抜け出しを図った各馬をまとめて差し切って、最後は1.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分31秒9(良)。
さらにクビ差の3着に、スタートで7〜8馬身近く出遅れたものの、ゴール前で勝ち馬のさらに外から猛烈な脚で突っ込んできた2番人気
ルーラーシップ(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)が入った。
4着は、内から一気に脚を伸ばして直線半ばで見せ場を作った3番人気
エイシンフラッシュ(牡5、栗東・
藤原英昭厩舎)、5着は先行策で積極的に進めてレースを沸かせた7番人気
スカイディグニティ(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)の順で確定。
勝った
ゴールドシップは、
父ステイゴールド、
母ポイントフラッグ、母
父メジロマックイーンという血統。
3歳クラシック一冠目の
皐月賞、そして前走
菊花賞では猛烈なロングスパートを見せて今年の2冠を奪取。十分に間隔を空けて挑んだ古馬初対戦の
有馬記念は、道中はお馴染みの後方追走から、
皐月賞で見せたイン強襲でなく、馬場の外を豪快に回して直線一気の差し切り勝ち。強豪古馬を物ともせず貫録たっぷりの末脚を暮れの大舞台で見せつけて完勝は2012年・価値ある3つ目のGIタイトル獲得となって、重賞5勝目。通算7勝目となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
ゴールドシップ(牡3)
騎手:
内田博幸厩舎:栗東・
須貝尚介父:ステイゴールド母:ポイントフラッグ母父:メジロマックイーン馬主:小林英一
生産者:出口牧場
通算成績:10戦7勝(重賞5勝)
主な勝ち鞍:12年
菊花賞(GI)