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古馬撃破ゴールドシップの須貝師「海外は再来年視野に」/有馬記念

  • 2012年12月24日(月) 12時00分
「第57回有馬記念・GI」(芝2500m)は23日、中山10Rに16頭で争われ、2冠馬ゴールドシップが1番人気の支持に応えて豪快に差し切り、グランプリ制覇を飾った。ファンの悲鳴で幕が開けた。ルーラーシップが大きく立ち上がり、ゴールドシップもダッシュがつかず後方2番手から。平均的なラップが刻まれるなか、いったんは最後方まで下がり、内田博がゴーサインを出したのは3角手前。馬群の大外から追い上げると、坂を上がってからさらにギアを上げてライバルたちをまとめて差し切った。勝ちタイムは2分31秒9。1馬身半差の2着はGI初挑戦のオーシャンブルー(10番人気)。2番人気のルーラーシップは致命的な出遅れが響き、さらに首差の3着まで追い上げるのが精いっぱいだった。

 2冠馬の力を誇示したレースだった。「スタートは僕が乗ったなかで一番良くなかった。4コーナーで意外と外を回らされたという気持ちはあったけど手応えがあった。馬が強かった。馬に頭が下がります」と内田博は古馬を撃破した相棒をたたえる。

 堂々と1番人気に応えた須貝師の目には、うっすらと涙が浮かんでいた。「本当に感無量です。ゴールドシップと内田くんがよく頑張ってくれた。応援してくれたファンと、この馬に関わってくれたみなさんに感謝しています」。記録ずくめの1年を終え、さらに飛躍を目指す来年は、GI3勝馬とともに国内の王道路線を歩む。「大前提として天皇賞・春(4月28日・京都)、宝塚記念(6月23日・阪神)を考えている。凱旋門賞もドバイもあるが、まだ4歳。まずは日本で走らせて海外は再来年視野に入れていきたい。古馬として、GI馬ホースとして恥ずかしくない競馬をしていってほしい」。新たに誕生した21世紀の芦毛の怪物。輝ける未来への航海はまだ始まったばかりだ。

提供:デイリースポーツ

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