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2013年東西金杯、シンザン記念のレース展望・見どころ

  • 2012年12月25日(火) 13時00分
 年が明けて、2013年の中央競馬は1月5日(土)、6日(日)の2日間から再開される。新年最初の目玉重賞は、「一年の計は、金杯にあり」、「金杯で、乾杯」の超有名フレーズでお馴染みのハンデ戦・中山金杯(4歳上・GIII・芝2000m)と、京都金杯(4歳上・GIII・芝1600m)。出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。

■1/5(土) 中山金杯(4歳上・GIII・芝2000m)
 ジャスタウェイ(牡4、栗東・須貝尚介厩舎)は、3歳春にアーリントンCでマイル重賞勝ち。古馬初対戦となった2走前の毎日王冠でも、持ち前の末脚を発揮して2着。前走天皇賞・秋でも6着と健闘した。金杯は京都とのダブル登録だが、中山へ回る公算が高い。ハンデとの兼ね合いは鍵も、出走してくれば主役候補の一頭。

 タッチミーノット(牡7、美浦・柴崎勇厩舎)は、夏の新潟記念2着、秋の毎日王冠3着と、いずれも9番人気ながら好走。前走後は秋のGIシリーズを回避して放牧に出され、年明けの中山金杯を目標に調整が進められてきた。今回は人気の一角を担いそうだが、中山は過去にも2011年七夕賞での2着など相性良好で、休み明け緒戦から注目される。

 アドマイヤタイシ(牡6、栗東・橋田満厩舎)は、準オープンを抜け出すまでに約3年、20戦を要したが、OP入りしてからは福島記念、朝日チャレンジCと中距離ハンデ重賞で連続2着。ここへきて、奥手の血統が徐々に開花の兆しを見せている。初めてとなる、中山コース克服が鍵となりそうだ。

 ダイワマッジョーレ(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)は、現段階でマイルの京都金杯との両睨み。この秋シーズンは1600万下で3着、1着。そして前走金鯱賞では、有馬記念の2着馬オーシャンブルーと0.1秒差の2着。ここは明け4歳馬の登録が僅か2頭だが、勢いは一番の存在だけに、こちらへ出走してくるようなら主役候補の一頭。なお、京都へ回っても有力。

 コスモオオゾラ(牡4、美浦・高橋義博厩舎)は、2012年の弥生賞馬で、皐月賞4着、日本ダービーでも6着と大健闘。骨折明けの菊花賞金鯱賞ではいずれもブービー負けと厳しい結果が続くが、得意条件で復活なるか。

 その他、福島記念4着のヒットザターゲット(牡5、栗東・加藤敬二厩舎)、暮れの中山・ディセンバーSで勝ち馬からタイム差なしの3着ブリッツェン(牡7、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)、同レース5着で叩き2走目になるモンテエン(牡6、美浦・松山康久厩舎)あたりも虎視眈々と一発を狙う。発走は年明け5日(土)の15時25分。

■1/5(土) 京都金杯(4歳上・GIII・芝1600m)
 ショウリュウムーン(牝6、栗東・佐々木昌三厩舎)は、秋2走目の前走・朝日チャレンジCで紅一点ながら約2年ぶりの重賞勝ち。京都のマイル戦は、2011年京都牝馬S勝ちなど実績豊富だが、金杯は過去2年で9着・4着。ただ、同じく混合戦の2走前・スワンSも0.3秒差の6着と着順ほどには負けていないだけに、やはり主力を担えるだけの力は十分に備えている。

 サウンドオブハート(牝4、美浦・松山康久厩舎)は、8か月ぶりの前走・ターコイズSを骨折明けながら1着。桜花賞でも4着と健闘しており、前走後はここを目標に調整されてきた。重賞未勝利の身だが、切れ味と、前走のようにうまく流れに乗れる器用さは侮れない。

 トーセンレーヴ(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)は、秋の毎日王冠で11着(3番人気)に敗れたが、前走キャピタルSでは0.2秒差の3着と復調の兆しを見せている。京都コースは春のマイラーズCでは8着も、冬場の京都に限れば過去2戦2勝と時期的には相性のいい季節だけに、好走のチャンスは十分。

 エクスペディション(牡6、栗東・石坂正厩舎)は、夏の小倉記念で重賞初勝利を飾り、前走新潟記念で4着(1番人気)。休み明けの今回、実績や最後の末脚はここでも十分通用する力を持っている一頭。また、出走となれば自身18戦目でマイル戦へ初登場。距離克服なるかにも注目が集まる。

 その他、マイルCSで0.4秒差6着と健闘したダノンシャーク(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)、重賞初登場でも京都芝1600mで2勝3着1回と好相性のダノンプログラマー(セ7、栗東・千田輝彦厩舎)、前走朝日CCでは最後に脚色目立っての3着としたタガノエルシコ(牡8、栗東・宮徹厩舎)あたりも、好走が期待される面々。発走は、中山金杯から20分後の15時45分。

■1/6(土) シンザン記念(3歳・GIII・芝1600m)
 東西金杯の翌日・6日は、明け3歳馬による注目マイル重賞・シンザン記念(3歳・GIII・芝1600m)が行われる。2007年はダイワスカーレットが2着、2011年はオルフェーヴルが2着、2012年はジェンティルドンナが優勝。2013年も、ここから「超大物」の輩出なるか。

 エーシントップ(牡3、栗東・西園正都厩舎)は、無傷の3連勝で京王杯2歳Sを制した。前走朝日杯FSでは出入りの激しい展開にまともに巻き込まれる形で8着(2番人気)に敗退。ただ、ここへ入ればスピード・完成度では再度通用していいものがあるだけに、前走からの巻き返しを果たせるかに注目。

 タマモベストプレイ(牡3、栗東・南井克己厩舎)は、新馬、500万下・秋明菊賞といずれも京都内回り1400mで2戦2勝。朝日杯FSで抽選漏れとなり、ここを目標に調整が進められている。デビューからの2走はいずれも、中団に付けての差し切り勝ち。距離延長や外回りをこなす下地は十分。

 カオスモス(牡3、栗東・森秀行厩舎)は、京王杯2歳Sを3着としたあと、前走は自己条件の千両賞(阪神1600m)で4コーナー3番手からあっさり抜け出し、1分33秒4の好時計勝ち。安定した先行脚質で、デビューからの5走は大崩れなく走れているだけに、重賞再挑戦のここも有力な一頭。

 アグネスキズナ(牡3、栗東・長浜博之厩舎)は、アグネスタキオン産駒。前走新馬(中京芝1400m)では、2番手追走から後続を4馬身突き放して完勝。そのスピードは十分通用するものを見せただけに、キャリアの浅さを素質でどこまでカバーできるか。

 その他、未勝利戦勝ちの組からは半兄に京都巧者のクラレントリディルを持つレッドアリオン(牡3、栗東・橋口弘次郎厩舎)や、出否未定ではあるがホープフルSで4着のミヤジタイガ(牡3、栗東・岩元市三厩舎)などの走りにも注目が集まる。発走は1月6日(日)の15時45分。

※馬齢表記につきましては、年明けから適用されるもので統一しています。

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