年が明けて、2013年の
中央競馬は1月5日(土)、6日(日)の2日間から再開される。新年最初の目玉重賞は、「一年の計は、
金杯にあり」、「
金杯で、乾杯」の超有名フレーズでお馴染みのハンデ戦・
中山金杯(4歳上・GIII・芝2000m)と、
京都金杯(4歳上・GIII・芝1600m)。出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。
■1/5(土)
中山金杯(4歳上・GIII・芝2000m)
ジャスタウェイ(牡4、栗東・
須貝尚介厩舎)は、3歳春に
アーリントンCでマイル重賞勝ち。古馬初対戦となった2走前の
毎日王冠でも、持ち前の末脚を発揮して2着。前走
天皇賞・秋でも6着と健闘した。
金杯は京都とのダブル登録だが、中山へ回る公算が高い。ハンデとの兼ね合いは鍵も、出走してくれば主役候補の一頭。
タッチミーノット(牡7、美浦・柴崎勇厩舎)は、夏の
新潟記念2着、秋の
毎日王冠3着と、いずれも9番人気ながら好走。前走後は秋のGIシリーズを回避して放牧に出され、年明けの
中山金杯を目標に調整が進められてきた。今回は人気の一角を担いそうだが、中山は過去にも2011年
七夕賞での2着など相性良好で、休み明け緒戦から注目される。
アドマイヤタイシ(牡6、栗東・橋田満厩舎)は、準オープンを抜け出すまでに約3年、20戦を要したが、OP入りしてからは
福島記念、朝日
チャレンジCと中距離ハンデ重賞で連続2着。ここへきて、奥手の血統が徐々に開花の兆しを見せている。初めてとなる、中山コース克服が鍵となりそうだ。
ダイワマッジョーレ(牡4、栗東・
矢作芳人厩舎)は、現段階でマイルの
京都金杯との両睨み。この秋シーズンは1600万下で3着、1着。そして前走
金鯱賞では、
有馬記念の2着馬
オーシャンブルーと0.1秒差の2着。ここは明け4歳馬の登録が僅か2頭だが、勢いは一番の存在だけに、こちらへ出走してくるようなら主役候補の一頭。なお、京都へ回っても有力。
コスモオオゾラ(牡4、美浦・高橋義博厩舎)は、2012年の
弥生賞馬で、
皐月賞4着、
日本ダービーでも6着と大健闘。骨折明けの
菊花賞や
金鯱賞ではいずれもブービー負けと厳しい結果が続くが、得意条件で復活なるか。
その他、
福島記念4着の
ヒットザターゲット(牡5、栗東・加藤敬二厩舎)、暮れの中山・
ディセンバーSで勝ち馬からタイム差なしの3着
ブリッツェン(牡7、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)、同レース5着で叩き2走目になる
モンテエン(牡6、美浦・松山康久厩舎)あたりも虎視眈々と一発を狙う。発走は年明け5日(土)の15時25分。
■1/5(土)
京都金杯(4歳上・GIII・芝1600m)
ショウリュウムーン(牝6、栗東・佐々木昌三厩舎)は、秋2走目の前走・朝日
チャレンジCで紅一点ながら約2年ぶりの重賞勝ち。京都のマイル戦は、2011年
京都牝馬S勝ちなど実績豊富だが、
金杯は過去2年で9着・4着。ただ、同じく混合戦の2走前・
スワンSも0.3秒差の6着と着順ほどには負けていないだけに、やはり主力を担えるだけの力は十分に備えている。
サウンドオブハート(牝4、美浦・松山康久厩舎)は、8か月ぶりの前走・
ターコイズSを骨折明けながら1着。
桜花賞でも4着と健闘しており、前走後はここを目標に調整されてきた。重賞未勝利の身だが、切れ味と、前走のようにうまく流れに乗れる器用さは侮れない。
トーセンレーヴ(牡5、栗東・
池江泰寿厩舎)は、秋の
毎日王冠で11着(3番人気)に敗れたが、前走
キャピタルSでは0.2秒差の3着と復調の兆しを見せている。京都コースは春の
マイラーズCでは8着も、冬場の京都に限れば過去2戦2勝と時期的には相性のいい季節だけに、好走のチャンスは十分。
エクスペディション(牡6、栗東・石坂正厩舎)は、夏の
小倉記念で重賞初勝利を飾り、前走
新潟記念で4着(1番人気)。休み明けの今回、実績や最後の末脚はここでも十分通用する力を持っている一頭。また、出走となれば自身18戦目でマイル戦へ初登場。距離克服なるかにも注目が集まる。
その他、
マイルCSで0.4秒差6着と健闘した
ダノンシャーク(牡5、栗東・
大久保龍志厩舎)、重賞初登場でも京都芝1600mで2勝3着1回と好相性の
ダノンプログラマー(セ7、栗東・
千田輝彦厩舎)、前走朝日CCでは最後に脚色目立っての3着とした
タガノエルシコ(牡8、栗東・
宮徹厩舎)あたりも、好走が期待される面々。発走は、
中山金杯から20分後の15時45分。
■1/6(土)
シンザン記念(3歳・GIII・芝1600m)
東西
金杯の翌日・6日は、明け3歳馬による注目マイル重賞・
シンザン記念(3歳・GIII・芝1600m)が行われる。2007年は
ダイワスカーレットが2着、2011年は
オルフェーヴルが2着、2012年は
ジェンティルドンナが優勝。2013年も、ここから「超大物」の輩出なるか。
エーシントップ(牡3、栗東・
西園正都厩舎)は、無傷の3連勝で
京王杯2歳Sを制した。前走
朝日杯FSでは出入りの激しい展開にまともに巻き込まれる形で8着(2番人気)に敗退。ただ、ここへ入ればスピード・完成度では再度通用していいものがあるだけに、前走からの巻き返しを果たせるかに注目。
タマモベストプレイ(牡3、栗東・南井克己厩舎)は、新馬、500万下・秋明菊賞といずれも京都内回り1400mで2戦2勝。
朝日杯FSで抽選漏れとなり、ここを目標に調整が進められている。デビューからの2走はいずれも、中団に付けての差し切り勝ち。距離延長や外回りをこなす下地は十分。
カオスモス(牡3、栗東・
森秀行厩舎)は、
京王杯2歳Sを3着としたあと、前走は自己条件の
千両賞(阪神1600m)で4コーナー3番手からあっさり抜け出し、1分33秒4の好時計勝ち。安定した先行脚質で、デビューからの5走は大崩れなく走れているだけに、重賞再挑戦のここも有力な一頭。
アグネスキズナ(牡3、栗東・長浜博之厩舎)は、
アグネスタキオン産駒。前走新馬(中京芝1400m)では、2番手追走から後続を4馬身突き放して完勝。そのスピードは十分通用するものを見せただけに、キャリアの浅さを素質でどこまでカバーできるか。
その他、未勝利戦勝ちの組からは半兄に京都巧者の
クラレントや
リディルを持つ
レッドアリオン(牡3、栗東・橋口弘次郎厩舎)や、出否未定ではあるが
ホープフルSで4着の
ミヤジタイガ(牡3、栗東・岩元市三厩舎)などの走りにも注目が集まる。発走は1月6日(日)の15時45分。
※馬齢表記につきましては、年明けから適用されるもので統一しています。