2012年の2着馬
ダノンシャーク。その後も勝ち切れない競馬が続いたが、重賞で常に上位をにぎわせてきた能力の高さは誰もが認めるところ。「中間は短期放牧を挟みましたが、いい体つきです。GI初挑戦の前走(
マイルCS6着)は、力は見せられたと思う」と寺島助手。栗東坂路で行われた2週前追い切りでは、4F56秒3-13秒0を馬なりでマーク。時計を要する重たい馬場だったが、軽快な動きで上々の時計を叩き出し好調を印象づけた。「いい位置で運べれば脚はしっかりと脚を使ってくれるが、小さい馬なのでハンデは気になりますね…」と、陣営は57キロのハンデに不安ものぞかせるが、実力を発揮できれば悲願の重賞タイトルに手が届くはずだ。
マイルCSで4着に粘り込んだ
シルポートが、相性のいい京都のマイル戦で一発をもくろむ。2011年の当レースを7番人気で逃げ切り勝ち。2012年は春の
マイラーズCでは
ダノンシャーク以下を振り切った。
マイルCSの後は
阪神C(14着)を挟んだが、「レース後も元気。ローテ的にはきついが、過去にはこのぐらいの間隔で勝っていたので大丈夫」と松尾助手も笑顔で語る。「年齢を感じさせない若々しさがありますし、あとはハンデが気になりますね」。過去の実績から考えても58キロは致し方なし。自分の形にさえはまれば、人気などお構いなしに軽快な逃亡劇を披露する。
提供:デイリースポーツ