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フェアリーS・日経新春杯・京成杯、重賞レース展望・見どころ

  • 2013年01月07日(月) 13時07分
 今週の中央競馬は、12日(土)・13日(日)・14日(祝・月)の3日間開催。土曜中山で3歳牝馬によるマイル重賞・フェアリーS、日曜京都で伝統のハンデ戦・日経新春杯、月曜中山で皐月賞と同じ中山芝2000mが舞台の3歳重賞・京成杯が行われる。各レースに出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。

■1/12(土) フェアリーS(3歳・牝・GIII・芝1600m)

 サンブルエミューズ(牝3、美浦・加藤征弘厩舎)は、9月の同コース・芙蓉Sで牡馬を相手に直線一気の差し切り勝ち。休み明けの前走、阪神JFでは2番人気に推されたが、直線でやや伸びを欠いて8着に敗退。今回は真価を問われるレースになるだろう。

 スズノネイロ(牝3、美浦・高橋裕厩舎)は、東京の新馬(芝1400m)でメンバー中1番、前走中京のつわぶき賞(500万・芝1400m)では同2番の鋭い末脚を繰り出して差し切って、牡馬相手に無傷の2連勝。トリッキーな中山コースが鍵になるが、牝馬限定戦だけにその不安は軽減されそうだ。

 ウインプリメーラ(牝3、栗東・大久保龍志厩舎)は、前走アルテミスSでしぶとく粘って3着。未勝利勝ち直後のレース8番人気の低評価ではあったが、阪神JFの上位人気2頭を相手にソツのないレース運びを見せた。先行できる脚質からは、初めての中山でも引き続き要注意の一頭。

 イリュミナンス(牝3、栗東・松永幹夫厩舎)は、同厩舎の2012年中京記念勝ち馬・フラガラッハの半妹。年末の阪神最終週の新馬戦(芝1600m)で2番手追走から直線一気に抜けて5馬身差の圧勝。素質はここでも見劣らないだけに、重賞のペースへの対応が鍵となる。

 モンシュシュ(牝3、栗東・牧田和弥厩舎)は、暮れの中京開催のダート1800mの新馬で3番手追走から、直線もよく伸びて新馬勝ち。芝への対応が課題。

 その他、年末開催の阪神芝1600mで行われた万両賞4着(1番人気)のオツウ(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)は、同週に行われる京都の白梅賞(500万・芝1600m)、紅梅S(OP・芝1400m)とのトリプル登録だが、いずれのレースに回っても注目を集めそうだ。発走は15時35分。

■1/13(日) 日経新春杯(4歳上・GII・芝2400m)

 ムスカテール(牡5、栗東・友道康夫厩舎)は、重賞3度目の挑戦となった前走、アルゼンチン共和国杯でメンバー中1番の末脚を見せて2着。その後は同じ中距離のハンデ戦であるここを目標に、調整が進められてきた。引き続きの好走が期待される。

 ダコール(牡5、栗東・中竹和也厩舎)は、前走福島記念で2番人気に推され、最後方からマクる競馬で、中山金杯2着のアドマイヤタイシとハナ差の3着。今回は8戦して3勝、2着2回、3着2回と相性抜群の京都コースだけに、上位争いが見込まれる。

 メイショウカンパク(牡6、栗東・荒川義之厩舎)は、昨年秋の同コース、京都大賞典を5番人気ながら追込み一気で完勝。前走ジャパンCでは15着とさすがに見せ場なく敗れたが、過去に2勝を挙げている京都に戻る今回は挽回のチャンス。

 トウカイパラダイス(牡6、栗東・田所秀孝厩舎)は、前走金鯱賞で復調を示す4着。こちらも京都中距離は好走経験豊富なだけに、今回は侮れない存在となりそう。

 出否未定だが、オールザットジャズ(牝5、栗東・角居勝彦厩舎)は、前々走エリザベス女王杯で5着、前残りの競馬となった愛知杯で中団から進めて3着。牡馬相手の重賞でも、好走の下地は十分。

 その他、前走条件戦組では、4戦連続連対中(前走は鼻出血で出走取消)のカフナ(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)、前走オリオンSでは1600万への昇級緒戦・初めての2400mでもアタマ差2着と好走したカルドブレッサ(牡5、栗東・吉田直弘厩舎)あたりの走りにも注目が集まる。発走は15時45分。

■1/14(月) 京成杯(3歳・GIII・芝2000m)

 フラムドグロワール(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)は、2走前に東京芝1800mのOP特別・いちょうSで1着。前走朝日杯FSでも4着(5番人気)と、厳しい流れに乱されることなく上位入線を果たした。母に2000年のオークス馬・シルクプリマドンナという血統背景からも、中距離に戻る今回は主役候補の一頭。

 マイネルマエストロ(牡3、栗東・西園正都厩舎)は、前走エリカ賞(500万・阪神芝2000m)で逃げの手に出て完勝。ここまでいずれも芝2000mを使われており、自在な脚質で好走を続けている。重賞挑戦の今回も、侮れない存在となりそうだ。

 アクションスター(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)は、未勝利戦(阪神芝1800m)を完勝のあと、前走ラジオNIKKEI杯2歳Sでエピファネイアを相手に0.3秒差の4着。その前走よりも道中速い流れとなりそうなここは、前進の可能性十分。

 マイネルストラーノ(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)は、同じく中山芝2000mで行われたホープフルSで2番手追走から粘って2着。走破時計2分1秒7なら、重賞のここでも引き続き上位候補だろう。

 その他、新馬・未勝利勝ちの組からは、ダート王・ゴールドアリュールの半弟でディープインパクト産駒、年末の新馬戦(阪神・芝1800m)で差し切り勝ちのリグヴェーダ(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)や、出否未定だが、重賞7勝馬バランスオブゲームの半弟でハーツクライ産駒、休み明けの前走では同じ中山芝2000mで完勝したフェイムゲーム(牡3、美浦・宗像義忠厩舎)なども好走が期待される。発走は15時35分。

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