「2012年度
JRA賞」の受賞馬選考委員会が8日、東京都港区の
JRA六本木事務所で行われ、
年度代表馬に史上4頭目の牝馬3冠と
ジャパンCを制した
ジェンティルドンナ(牝4歳、栗東・石坂)が選出された。牝馬としては史上5頭目で、3歳牝馬による受賞は史上初の快挙。4冠牝馬が日本競馬にまた新たな歴史を刻んだ。
「すごい馬をやらせてもらっているなとあらためて思う」と感激の表情を浮かべた石坂師。「印象に残っているのは
ジャパンC。手前みそになるかもしれないが、最近10年で一番すごい競馬を見せてくれ、しかも勝ってくれた。ファンにも感動したと言ってもらえたし、本当に立派な
年度代表馬だと思います」と愛馬を称賛した。主戦の岩田も「この馬のおかげもあり、自分自身も素晴らしい一年になりました」と感謝を口にする。
13年の始動戦は
ドバイシーマクラシック(3月30日・UAEメイダン、芝2410m)に決定した。放牧に出ている滋賀県のノーザン
ファームしがらきから2月前半にも栗東へ帰厩を予定。岩田とのコンビでいよいよ戦いの舞台を海外へと移す。師が「日本を代表して行くことになるし、いい競馬をして勝ちたい」と力を込めれば、主戦も「今年はこの馬と一緒に世界に羽ばたきたい」と言い切る。すでに秋の
凱旋門賞(10月6日・ロンシャン、芝2400m)挑戦も表明。日本競馬史に名を刻んだ現役最強牝馬が、今度は世界にその名をとどろかす。
◆
年度代表馬順位 馬名 得票数
(1)
ジェンティルドンナ 256
(2)
ゴールドシップ 21
(3)
オルフェーヴル 11
(4)
ロードカナロア 1
◆
最優秀3歳牝馬順位 馬名 得票数
(1)
ジェンティルドンナ289
提供:デイリースポーツ