「第18回
シルクロードS・GIII」(芝1200m)は27日、京都11Rに16頭で争われ、好位のインで脚をためた2番人気の
ドリームバレンチノが、先に抜け出しを図った4番人気
ダッシャーゴーゴー(2着)との激しい追い比べを鼻差制し、12年函館SSに続く2度目の重賞タイトルを獲得した。勝ちタイムは1分8秒6。さらに首差の3着には11番人気の
メイショウデイムが入った。なお、1番人気に支持された
アイラブリリは直線で失速し15着に沈んだ。
「あせったぁ。“詰まった”って。最後も負けたと思った」。松山は苦笑いでレースを振り返った。インの3番手で脚をためたが、直線は閉じ込められる形に。視界が開けたのは残り200m。持ち前の瞬発力で外から伸びる重賞3勝馬をハナ差ねじ伏せた。「いい位置に付けられたし、前が開いてからしっかりと伸びた。強い競馬だった」。ホッとした表情で喜びをかみしめた。
加用師は「力を付けているのが分かった。好位で運べたのが勝因」。昨年のこの時期はまだオープン未勝利。だが、その後、素質を開花させ、今回で重賞2勝目をマーク。「幸先のいいスタートを切れた」と2013年の初陣を勝利で飾り、満足げだ。
視線の先にあるのは
高松宮記念(3月24日・中京)だ。GIまでのローテについて「間もあくし、太らせたくない。使ってもへこたれないから、
阪急杯(2月24日・阪神)かな。それとも使わずに調整するか。じっくり考えます」と思案する。主戦は「次はもっと良くなる。上を目指したい」と意気盛ん。急成長を遂げる人馬がス
プリント王を視界に入れた。
提供:デイリースポーツ