「第27回
根岸S・GIII」(ダート1400m)は27日、東京11Rに16頭で争われ、後方で待機していた5番人気の
メイショウマシュウが馬群の中から鋭く伸び、ゴール寸前で1番人気
ガンジス(2着)を鼻差捕らえてフィニッシュ。重賞初挑戦で初勝利を飾った。勝ちタイムは1分23秒7。さらに首差の3着には10番人気の
セイクリムズンが入った。
「届くかどうか分からなかったけど、夢中で追った」と振り返る初コンビの藤岡佑の叱咤(しった)に応え、難敵目がけて猛然と襲いかかった。「“いい末脚を持っている”と聞いていたし、馬に任せてジッとしていた。正直、いい手応えではなかったけど、ハミを取ってからよく伸びてくれました」と相棒の鮮やかな差し切り勝ちをたたえた。
沖師にとっては、02年
京都大賞典(
ナリタトップロード)以来の
JRA重賞V。「東京で勝てたのもうれしいね」と笑みを浮かべる。当初は
すばるS(2月2日・京都)を予定していたが、「除外の権利がないと(出走が)厳しそうだったので、今週も使う方向で強めの追い切りをかけていたんだ」と、目標を切り替えた末のVに目を細めた。
重賞ウイナーとなって堂々と大舞台へ。本番での1F延長に鞍上は「少し押っつけていたので印象としては問題ない。十分(GI挑戦の)資格のある馬ですよ」と太鼓判を押した。だが、指揮官は「体質的にはまだ未完成。
バランスが良くなって、実が入ってくればもっと良くなる。(出否は)オーナーと相談してからだね」と
フェブラリーS(2月17日・東京)参戦を保留。勢いに乗って頂点奪取を狙うのか、その選択が注目される。
提供:デイリースポーツ