1戦1勝馬の
リグヴェーダが、仕切り直しの一戦で重賞初Vを狙う。
ゴールドアリュールの異父弟という血統背景もあり、デビュー前から期待の高かった素質馬。新馬戦を快勝すると、池江師は「キャリアは浅いですが、重賞でも十分に通用する力を持っている」と、2戦目に格上挑戦となる
京成杯を選択した。しかし、降雪でレースが中止となるアク
シデント。交通網も乱れ、渋滞で中山競馬場から帰厩するまでに12時間を要した。
輸送によるダメージは大きく、大事を取って翌週に順延した同レースへの参戦を回避した。ただ、その後は順調に回復し、再び重賞への挑戦を決断。1週前追い切りでは、重い馬場の栗東坂路で馬なりの調整だったが、4F56秒5-41秒3-13秒6の時計以上に躍動感にあふれていた。
「動きも良かったし、馬体も回復して状態は戻ってきた」と指揮官も好
ジャッジ。昨年、厩舎の先輩
ワールドエースが制して飛躍の足掛かりとした一戦。「ここでいい競馬をして、クラシックにつなげてほしいね」。真価を問われる2戦目を突破し、充実の春への第一歩を踏み出す。
提供:デイリースポーツ