7日、2012年度NARグランプリ授賞式が東京都内にて開催された。

　2年ぶり3回目の最優秀賞金収得調教師賞を受賞した川島正行調教師(船橋)は、「そんなに稼いだのかなと思いました(笑)。お陰さまでいい馬に出会え、フリオーソも活躍してくれました。ファンの人がたくさんいて、賞金も稼いでくれて、こういう馬をまた育てていかなきゃいけないですね」とコメント。

　戸崎圭太騎手のJRA移籍については、「今朝、戸崎君から『合格の発表がありました』と。『おめでとう』と言ったんですが、うれしいやら、さみしいやらで、複雑な気持ちです。また新しくジョッキーも育てていかなきゃいけないですね。今年はその分、(息子の)正太郎君に乗せてあげようかなと(笑)。それで(自分が)リーディングトレーナーになれたらいいですね。そういうひとつの夢を持って、今年もがんばっていきます」とコメントを残した。

　JRA騎手免許試験に合格した戸崎圭太騎手(大井・香取和孝厩舎)は、最優秀勝利回数騎手賞・最優秀賞金収得騎手賞を4年連続で4回目の受賞。

「毎年目標にしている賞を獲れたことをうれしく思います。去年はこれだけ勝たせていただき感謝していますが、重賞での勝ち鞍が少なかったので、そういう自分のミスが心残りではあります。去年一番心に残っているレースは、フリオーソに最後に乗せていただいた東京大賞典です。あの馬がいたからこそ自分がいるなと、あの馬に成長させてもらいました」と神妙な面持ちでコメントを残した。