待ち望んだ舞台で最高の輝きを放つ。
ナムラタイタンが7歳にして初出走。過去2年は腸炎や爪の不安でゲートインできなかっただけに、大橋師は「やっと使えるな。前々から使いたかったレース。左回りが特にいいこともないけど、結果も出しているし、千六はピッタリじゃないかな」と力強くうなずいた。
それもそのはずだ。マイル戦は[3-1-0-2]と安定感は抜群。東京では[4-1-0-4]と連対率も5割を超える。「持ち時計も一番やろ」と話すように、東京マイルでマークした1分34秒6(12年
アハルテケS2着)はメンバー最速。トップハンデの58.5キロを背負ってのものでもあり価値は高い。多くの数字が同馬の舞台適性の高さを物語る。
前走の
東海Sは2着に敗れたものの、ハイペースで上位勢の大半を中団&後方勢が占めるなか、先行勢では1頭だけ踏ん張った。「前走は少し逃げ馬を深追いし過ぎたな。7歳馬だけど、そんなに数を使っていないし、動きは相変わらずいいからね。強い馬ともまれて力をつけてきているよ」と評価する。
課題のスタートも練習の成果があってか、徐々に進境が見られている。地方交流重賞も含めると、4度目のGI挑戦。昨年の
南部杯は落馬で競走中止、JCダートは7着、
東京大賞典は4着。「ゲートさえスムーズに出れば、いいレースができると思う」と力を込める。
昨年のJCダートを制した同厩舎の
ニホンピロアワーズに続く中央ダートGI連勝へ。11年
武蔵野Sを制した得意の東京マイル戦で、砂の王者の座をつかみ取る。
提供:デイリースポーツ