17日、東京競馬場で2013年の
中央競馬最初のGIレース、真冬のダート王決定戦・
フェブラリーS(4歳上・GI・ダ1600m)が行われ、道中は中団の内目で待機していた
浜中俊騎手騎乗の3番人気
グレープブランデー(牡5、栗東・安田隆行厩舎)が手応えよく4コーナーを回って最後の直線へ。直線半ば、残り400mで2番手追走から敢然と先頭へと躍り出た大ベテランのダート王・9番人気
エスポワールシチー(牡8、栗東・
安達昭夫厩舎)を1完歩ごとに外から追い詰めると残り40mで捕らえて差し切り、最後は3/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分35秒1(良)。
さらにクビ差の3着に、後方追走からゴール前で追い込んだ7番人気
ワンダーアキュート(牡7、栗東・佐藤正雄厩舎)が入った。
その後ろは、16番人気
セイクリムズン(牡7、栗東・服部利之厩舎)が4着、5番人気
シルクフォーチュン(牡7、栗東・
藤沢則雄厩舎)の順で確定。
なお、ゲート不安の2番人気
イジゲン(牡4、美浦・
堀宣行厩舎)は4馬身ほど出遅れてしまい12着、昨年無敗で
NHKマイルC、
毎日王冠を制して6戦5勝、このレースがダート初挑戦となった、1番人気
カレンブラックヒル(牡4、栗東・
平田修厩舎)は先行するも、直線向いてみるみる失速し、ブービー15着に終わった。
勝った
グレープブランデーは、
父マンハッタンカフェ、
母ワインアンドローズ、その父ジヤツジアンジエルーチという血統。2011年
ジャパンダートダービー(大井2000m・交流GI)を制したあと、故障で約10ヶ月休養。それから休み明けとなる復帰戦では、今回と同じ東京コースの
ブリリアントS(2100m)で勝ち馬からは2.7秒も離された15着惨敗からの再スタート。しかし、それもめげずに使われる毎に調子を上げて、昨年暮れのJCDでは11番人気ながら5着と善戦し、前走・
東海Sでは中団追走から一気に抜けて3馬身差の完勝。ここへきて上昇著しい勢いをそのままに、冬のダート王者決定戦で「文句なし」の久々のGI勝利。重賞制覇は3度目、通算では7勝目となる
ビックタイトルを手にした。
なお、鞍上
浜中俊騎手にとっても2009年の
菊花賞を
スリーロールスで制して以来、嬉しいGI2勝目となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
グレープブランデー(牡5)
騎手:
浜中俊厩舎:栗東・安田隆行
父:マンハッタンカフェ母:ワインアンドローズ母父:ジヤツジアンジエルーチ
馬主:社台レースホース
生産者:社台
ファーム
通算成績:16戦7勝(重賞3勝)
主な勝ち鞍:2011年
ジャパンダートダービー(大井-GI)