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2強を呑み込み、ディープ産駒カミノタサハラが重賞初勝利/弥生賞

  • 2013年03月03日(日) 15時53分
 3日、中山競馬場で注目の「皐月賞トライアル」・弥生賞(3歳・GII・芝2000m)が行われ、道中中団に待機していた内田博幸騎手騎乗の6番人気カミノタサハラ(牡3、美浦・国枝栄厩舎)が、4コーナーで外目を回って徐々へと接近。最後の直線で坂を駆け上がりながらの残り100mで前を捕らえる脚色となり、中団追走から直線で早目に抜け出して2着に粘り込んだ10番人気ミヤジタイガ(牡3、栗東・岩元市三厩舎)などを一気に捕らえて差し切り、ゴール前で4頭が並んだ2着以下にクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分1秒0(良)。

 さらにハナ差の3着に、道中好位のインコース待機策からゴール前で最内を強襲するも及ばなかった2番人気コディーノ(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)が入り、この3頭が4月14日に行われる皐月賞(GI)への優先出走権を獲得した。

 なお、ここまで無傷の3連勝、春の始動戦を迎えた1番人気エピファネイア(牡3、栗東・角居勝彦厩舎)は4コーナーで先頭に並びかけたが、ゴール寸前で交されての4着。5着は、中団後方追走からゴール前で脚を伸ばしたGI3勝馬・ファレノプシスの半弟、3番人気キズナ(牡3、栗東・佐々木昌三厩舎)の順で確定。

 勝ったカミノタサハラは、父ディープインパクト母クロウキャニオンその父フレンチデピュティという血統。戦前は「新・3強対決」と評された本番さながらの好メンバーのトライアルで、それらをゴール前で一気に呑み込んでみせての差し切り劇は、強豪相手に嬉しい嬉しい重賞初制覇。皐月賞まで1か月あまりに迫ったこの時期に、3歳世代ではまだ重賞勝ちのなかったディープインパクト産駒から惑星が誕生した。

【勝ち馬プロフィール】
カミノタサハラ(牡3)
騎手:内田博幸
厩舎:美浦・国枝栄
父:ディープインパクト
母:クロウキャニオン
母父:フレンチデピュティ
馬主:金子真人ホールディングス
生産者:ノーザンファーム
通算成績:4戦3勝(重賞1勝)

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