3日、中山競馬場で注目の「
皐月賞トライアル」・
弥生賞(3歳・GII・芝2000m)が行われ、道中中団に待機していた
内田博幸騎手騎乗の6番人気
カミノタサハラ(牡3、美浦・
国枝栄厩舎)が、4コーナーで外目を回って徐々へと接近。最後の直線で坂を駆け上がりながらの残り100mで前を捕らえる脚色となり、中団追走から直線で早目に抜け出して2着に粘り込んだ10番人気
ミヤジタイガ(牡3、栗東・岩元市三厩舎)などを一気に捕らえて差し切り、ゴール前で4頭が並んだ2着以下にクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分1秒0(良)。
さらにハナ差の3着に、道中好位のインコース待機策からゴール前で最内を強襲するも及ばなかった2番人気
コディーノ(牡3、美浦・
藤沢和雄厩舎)が入り、この3頭が4月14日に行われる
皐月賞(GI)への優先出走権を獲得した。
なお、ここまで無傷の3連勝、春の始動戦を迎えた1番人気
エピファネイア(牡3、栗東・角居勝彦厩舎)は4コーナーで先頭に並びかけたが、ゴール寸前で交されての4着。5着は、中団後方追走からゴール前で脚を伸ばしたGI3勝馬・
ファレノプシスの半弟、3番人気
キズナ(牡3、栗東・佐々木昌三厩舎)の順で確定。
勝った
カミノタサハラは、
父ディープインパクト、
母クロウキャニオン、
その父フレンチデピュティという血統。戦前は「新・3強対決」と評された本番さながらの好メンバーの
トライアルで、それらをゴール前で一気に呑み込んでみせての差し切り劇は、強豪相手に嬉しい嬉しい重賞初制覇。
皐月賞まで1か月あまりに迫ったこの時期に、3歳世代ではまだ重賞勝ちのなかった
ディープインパクト産駒から惑星が誕生した。
【勝ち馬プロフィール】
◆
カミノタサハラ(牡3)
騎手:
内田博幸厩舎:美浦・
国枝栄父:ディープインパクト母:クロウキャニオン母父:フレンチデピュティ馬主:金子真人ホールディングス
生産者:ノーザン
ファーム
通算成績:4戦3勝(重賞1勝)