今週末、
中央競馬の重賞レースは、10日(日)に阪神で
桜花賞トライアル・
フィリーズレビュー、同日の中山で
中山牝馬S、9日(土)に中京で
中日新聞杯が行われる。各レースに出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。
■3/10(日)
フィリーズレビュー(3歳・牝・GII・阪神芝1400m)
サウンドリアーナ(牝3、栗東・佐藤正雄厩舎)は、昨秋の
ファンタジーSを好位追走から抜け出して重賞初勝利。阪神JFでは3番人気に推されるも、17着に終わった。再度1400mとなる今回は
戸崎圭太騎手で立て直しを図る。
シーブリーズライフ(牝3、美浦・
菊川正達厩舎)は、休み明けの前走・
クロッカスS(東京芝1400m)で牡馬を相手に切れ味を発揮して完勝した。重賞初挑戦になるが、その勢いはここでも侮れない。
サンブルエミューズ(牝3、美浦・
加藤征弘厩舎)は、年明けの
フェアリーSで一旦は完全に抜け出したが、ゴール寸前で
クイーンC優勝馬
ウキヨノカゼに交されての3着止まり。未勝利勝ちの際に、5馬身差で圧勝した1400mで権利取りを狙う。
メイショウマンボ(牝3、栗東・飯田明弘厩舎)は、OP特別の
紅梅Sで
レッドオーヴァルの2着とすると、前走・自己条件の
こぶし賞では、大外から豪快な末脚で突き抜けた。現状、先行有利の阪神コースで同じように好走なるかがポイント。
セトノフラッパー(牝3、栗東・南井克巳厩舎)は、同コースで行われた前走・500万下で牡馬を相手にクビ差2着と大接戦。直前のコース経験は大きく、ここに入っても見劣らない。
その他、前走・中山の
菜の花賞で1番人気を裏切る7着も、新馬・500万と牡馬を相手に好走して素質を秘める
ノーブルコロネット(牝3、栗東・
松永幹夫厩舎)や、
全日本2歳優駿の覇者・
サマリーズ(牝3、栗東・
藤岡健一厩舎)など、3着までに与えられる
桜花賞への切符を懸けて25頭が特別登録。発走は15時35分。
■3/10(日)
中山牝馬S(4歳上・牝・GIII・中山芝1800m)
フミノイマージン(牝7、栗東・
本田優厩舎)は、
中日新聞杯とのダブル登録。昨年の
札幌記念を制した実力派牝馬だが、前走・
エリザベス女王杯では道悪も響いて11着と惨敗した。年明け緒戦は、意外にもこれがはじめての中山コースで巻き返しを狙う。
スマートシルエット(牝6、栗東・
大久保龍志厩舎)は、前走・
東京新聞杯では牡馬を相手に持ち前の先行力を発揮し、勝ち馬
クラレントから0.6秒差の6着と健闘を見せた。小回り中山でスンナリと運ぶ形になれば、粘り込みのチャンスは十分。
マイネイサベル(牝5、美浦・
水野貴広厩舎)は、昨秋の
府中牝馬Sでは
レインボーダリア・
ドナウブルーを差し切って久々の重賞勝ち。
エリザベス女王杯でも0.6秒差の7着と健闘しており、昨年4着のこのレースで再浮上を目論む。
アイスフォーリス(牝4、美浦・
相沢郁厩舎)は、昨年の
オークス3着馬。年末の
愛知杯で先行馬が止とならない中で差し込み4着と復調気配を示したが、前走・自己条件の
アメジストS(東京・芝2000m)では10着と崩れた。掴みどころのない馬だが、秘めた地力はここでも見劣らない。
サンシャイン(牝4、栗東・
藤岡健一厩舎)は、その
愛知杯で2番手追走から粘り込んでの2着。ここも同様に流れに乗って、再度粘りを発揮できるか。
その他、500万・1000万と2連勝で勢いに乗る
クイーンリヴィエラ(牝4、栗東・橋田満厩舎)や、2011年は10番人気、昨年は8番人気で優勝し3連覇を目指す
レディアルバローザ(牝6、栗東・
笹田和秀厩舎)など、実力馬・上がり馬が入り乱れる21頭が特別登録。発走は、フィリーズRから10分後の15時45分。
■3/9(土)
中日新聞杯(4歳上・GIII・中京芝2000m)
ジャスタウェイ(牡4、栗東・
須貝尚介厩舎)は、年明けの
中山金杯・前走・
京都記念とともに1番人気に推されながら3着・5着と煮え切らない結果が続く。人気との
バランスや、脚の使いどころが常に難しい馬ではあるが、直線長くて差しも決まる傾向にある中京コースで今度こそ。
ジョワドヴィーヴル(牝4、栗東・松田博資厩舎)は、キャリア1戦で阪神JFを制した「天才少女」の復帰戦・
京都記念で見せ場のない7着に敗退。一叩きでの良化を見込む今回は鞍上に
戸崎圭太騎手を迎え、改めて真価が問われる一戦となる。
アドマイヤタイシ(牡6、栗東・橋田満厩舎)は、昨秋の
福島記念・朝日CC・年明けの
中山金杯で3戦連続2着と、
シングスピール産駒の奥手の血がここへきて開花してきた。今回は直線長く、急坂も控える中京コースの克服が鍵になる。
トウカイパラダイス(牡6、栗東・田所秀孝厩舎)は、前走・
日経新春杯で3着と久しぶりに馬券圏内を確保。中京コースは3戦2勝、
金鯱賞でも4着と健闘を見せており、コース実績豊富な舞台でさらなる前進を狙う。
パッションダンス(牡5、栗東・
友道康夫厩舎)は、500万・1000万・1600万と3連勝で挑んだ前走・
小倉大賞典では1番人気に推されたが、勝負処で揉まれる展開も堪えての5着。中京コースは昨年6月に1度経験済。ここでも年末からの上昇度では引き続き侮れない存在となる。
その他、
中山牝馬Sという選択肢もある中で果敢に牡馬との真っ向勝負を選択して気合十分の
ショウリュウムーン(牝6、栗東・
佐々木晶三厩舎)や、芝の重賞でも
ブエナビスタを下した2009年
札幌記念や、2008年のこのレースを制して実績十分の
ヤマニンキングリー(牡8、栗東・
河内洋厩舎)など、今週から開幕する中京で激戦必至のハンデ戦。発走は土曜の15時25分。