朝もやの立ちこめる栗東坂路で、余力十分なフットワークを見せつけた。
メイショウマンボは栗東坂路で最終リハ。先行する
メイショウカイオウ(5歳500万下)をがっちり射程に入れ、我慢を利かせながら登坂。ゴール前では待ってましたとばかりに伸びて僚馬に3馬身先着を決めた。
またがった武幸(レースは川田)は「動きは良かった。そんなにやってないけどね」と、マークした4F53秒1-38秒7-12秒8に満足げな表情。見届けた飯田明師も「4F55秒ぐらいを予定していたけど、思っていたよりもいい時計が出たね。それでも無理はしていないし、よほど具合がいいんだろう」と合格点を与えた。
母メイショウモモカ、祖
母メイショウアヤメはいずれも厩舎の管理馬だ。
アヤメは
フィリーズレビューの前身、98年の4歳牝馬特別2着の実績がキラリと光る。「雰囲気が何となく
アヤメに似ているね。かわいい顔をしているが、気性的には少しきつい。そのあたりがレースにも(良さとして)出ているんだろう」と目を細めた。
暮れの阪神JFこそ出遅れがたたって10着に終わった。だが、続く
紅梅Sで
レッドオーヴァルの2着に食い込むと、前走の
こぶし賞では上がり最速で完勝。祖母譲りの切れ味をあらためてアピールした。
「まあ、ここで結果を出せればいいけどね」。トレーナーは泰然自若の構えだが、
桜花賞トライアルも制するようなら、本番へ向けて期待が一層高まる。混迷ムード漂う桜戦線を、自慢の末脚で断ち切ってみせる。
提供:デイリースポーツ