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「非凡な瞬発力」友道師が語るジェンティルドンナ/ドバイ特別ニュース

  • 2013年03月26日(火) 12時05分
2012年の牝馬三冠に輝き、週末のドバイ・シーマクラシックで世界制覇に挑むジェンティルドンナ。その三冠レースすべてでジェンティルドンナの2着に屈したのがヴィルシーナ。管理する友道康夫調教師に、ライバル陣営だからこそ知りえるジェンティルドンナの強さを聞いた。(取材・写真:井内利彰)

―これまでヴィルシーナは、ジェンティルドンナと4度の対戦がありましたが、どんなところがジェンティルドンナの強さだと思いますか?

 ディープインパクト産駒の牝馬は普通は小柄で、いかも牝馬って感じの馬が多くて、ヴィルシーナはそんな感じですが、ジェンティルドンナはパッと見た感じは牡馬みたいですもんね。特に昨年の秋以降はパワーアップして、迫力が増したような印象があります。

 それとヴィルシーナはいい脚を長く使うタイプなのに対して、ジェンティルドンナは非凡な瞬発力を持っていますね。一番着差が小さかった(ハナ差)秋華賞でも、内田博幸騎手が、ヴィルシーナの長所を最大限に発揮して、レースをしてくれたんですけど。

ジェンティルドンナとの対戦で最も着差がついたのは、オークスでしたが、これは何が原因だったのでしょうか?

 はっきりした原因というわけではありませんが、オークスの時のヴィルシーナはパドックでジョッキーが跨ってから入れ込んだんですよ。もともと環境の変化に強い馬でしたし、クイーンCで東京競馬場の経験もありましたから。それが、あれだけ入れ込んだので、ローズSからはパドックではジョッキーは跨らず、本馬場に出る前の地下道で跨ってもらうようにしています。

―牝馬ってちょっとしたことで、競走に大きな影響を与えてしまうんですね。

 でもジェンティルドンナジャパンCで馬体をぶつけ合っても怯まない、強い精神力を持っていますからね。体も牡馬みたいですが、気持ちも相当強いんじゃないでしょうか。

―最後にジェンティルドンナへのエールをお願いします。

 ジェンティルドンナが良い結果を出して帰国してくれれば、次に対戦する機会がある時に「今度こそ絶対に負けない」って燃えるものがありますよね。そのためにも、ぜひ頑張ってほしいと思います。

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