31日、阪神競馬場でGI級のメンバーが揃った中、
大阪杯(4歳上・GII・芝2000m)が行われ、2011年クラシック3冠馬
オルフェーヴル(牡5、栗東・
池江泰寿厩舎)が2013年のターフに初登場。
レースでは、単勝1.2倍という圧倒的な支持を集めた
池添謙一騎手騎乗の
オルフェーヴルが、スタートを無難に決めて道中中団やや後方グループの外目を追走する形となって、3〜4コーナーでは馬群の大外を通り、徐々に先行集団に接近して前を射程圏に捕らえる形に。直線に向いては、5番手追走から連れて抜け出しを図った5番人気
エイシンフラッシュ(牡6、栗東・
藤原英昭厩舎)を残り150mであっさりと交して先頭に立ち、ゴール前で外から一気に脚を伸ばして2着に浮上した2番人気
ショウナンマイティ(牡5、栗東・
梅田智之厩舎)に、1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分59秒0(良)。
さらにクビ差の3着に、
エイシンフラッシュが入った。なお、3番人気
ダークシャドウ(牡6、美浦・
堀宣行厩舎)は5着、紅一点の参戦4番人気
ヴィルシーナ(牝4、栗東・
友道康夫厩舎)は6着にそれぞれ敗れている。
勝った
オルフェーヴルは、
父ステイゴールド、
母オリエンタルアート、
その父メジロマックイーンという血統。
昨秋のフランス遠征では、
凱旋門賞で勝利目前で気の悪さを覗かせて2着、JCでは3冠牝馬
ジェンティルドンナの前にハナ差2着と大一番でのアンラッキーな面も続いて、日本競馬界の王者がまさかの不覚続き。年末の
有馬記念を回避し、5歳春の再始動戦に向けて英気を養って挑んだここは、
皐月賞以来となる久々の2000mでも何の問題もなくクリアしてみせ、阪神競馬場では
宝塚記念以来となる重賞V4、通算では昨秋のフォワ賞(フランス)以来となる9つ目の重賞勝ちを収め、大歓声に沸く仁川で格の違いをまざまざと見せつけた。
【勝ち馬プロフィール】
◆
オルフェーヴル(牡5)
騎手:
池添謙一厩舎:栗東・
池江泰寿父:ステイゴールド母:オリエンタルアート母父:メジロマックイーン馬主:サンデーレーシング
生産者:社台コーポレーション白老
ファーム
通算成績:18戦10勝(海外2戦1勝、重賞9勝)
主な勝ち鞍:2011年
皐月賞(GI)、
日本ダービー(GI)、
菊花賞(GI)、
有馬記念(GI)、2012年
宝塚記念(GI)