血統、戦歴から何とも不気味な
トーセンソレイユ。兄に名馬
ディープインパクトを持つ良血で、新馬→
エルフィンSと連勝。ぶっつけで本番に挑んでくる。「状態はあまり変わらないと思います。やや繊細ですが、潜在能力があるし、速いところではやはりフォームがきれい」と齊藤助手。1週前追い切りはシュタルケを背に栗東CWで5F68秒8-12秒4(仕掛け)をマークした。
桜花賞一本に絞った臨戦過程で馬体をふっくらとキープしている。「追い切りでは息の入りが良かったけど、軽いのしかやっていませんからね。能力の高さでどこまでやれるか」。陣営のトーンは上がらないが、能力の高さは誰もが認めるところ。主役不在の混戦を断つのは、この馬だ。
チューリップ賞を制し、混沌とする
桜花賞戦線の主役に躍り出た
クロフネサプライズ。暮れの阪神JF(2着)とは一転、遅いペースにも難なく対応し、3馬身半差の快勝を演じてみせた。「前走は心肺機能の高さと根性を見せてくれたと思う」と田所純助手も愛馬の
タフネスぶりには舌を巻く。栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4F53秒0-12秒7(G一杯)をマーク。併走相手に楽々と1秒2先着し、迫力満点の脚さばきで上積みは十分だ。「1週前はいい感じで坂路を上がっていた。調子は上向いていますね。ペースはさらに速くなるだろうが、どこまで粘れて、どこまで前との差を詰められるか」。
桜花賞5勝の名手・
武豊のエスコートは何よりの強み。センスあふれる立ち回りで桜の女王に輝く。
提供:デイリースポーツ