改めて力は示した。2番人気の
レッドオーヴァルは大外から猛然と迫ったものの、勝ち馬にゴール前で差し返されて首差の2着に終わった。M・デムーロは「
トーセンソレイユが良く見えたので道中はついて行ったが、その
ソレイユがスタミナを切らしてしまった。(最後に脚色が衰えたのは)それで外を回した分じゃないか」と分析する。弟C・デムーロとのワンツーに悔しさをにじませつつも「GIを勝ったのが弟で良かった」と大仕事をたたえていた。
安田師は「4コーナーを回ったときは“おっしゃ!”と思ったんですけどね。最後の1Fでやられてしまった」と振り返る。1番人気に支持された前哨戦の
チューリップ賞は10キロのマイナス体重などが影響して7着。今回はプラス4キロと立て直し、万全の仕上がりで臨んだ大一番だった。「勝った馬をほめるべきなんでしょうね…」と惜敗に肩を落としていた。
今後は
NHKマイルC(5月5日・東京、芝1600m)か、
オークスを視野に調整される。世代屈指の末脚を、府中の直線でさく裂させたいところだ。「次も頑張ってもらいたいですね」と指揮官は腕まくり。特大の勲章を求め、意気揚々と東上を果たす。
提供:デイリースポーツ